2012back1

  1. 資料館解体着手されました

     
    海南市立歴史民俗資料館の解体工事が12月28日に着手されました
    工期は来年3月8日まで、です
     
    工事期間中は、なにかとご不便、ご迷惑をおかけいたします
    お気づきの点があれば、事業主体である海南市教育委員会にお問い合わせ下さい
      
     
     
     
     

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  2. DEC
    28
     

    鐘の声

    長保寺 梵鐘
     

    さて、そろそろ除夜の鐘ですね

    長保寺でも、12月31日の午後11時45分から、除夜の鐘を撞き始めます
    どなたでも、おいでいただいたら、撞いていただけます
    年をまたいで108回撞きたいところですが、どんどん続いて撞いていただいて、12時までに終わることもあります

    この鐘の「ゴーン」という音ですけど

    このような、複雑な波長が混じっている音に風情を感じるのは、どうやら日本人だけのようです

    「いろいろな音で、左脳と右脳の違いを調べると、音楽、機械音、雑音は右脳、言語音は左脳というのは、日本人も西洋人も共通であるが、違いが出るのは、母音、泣き・笑い・嘆き、虫や動物の鳴き声、波、風、雨の音、小川のせせらぎ、邦楽器音などは、日本人は言語と同様の左脳で聴き、西洋人は楽器や雑音と同じく右脳で聴いていることが分かった。」

    「自然音を言語脳で受けとめるという日本人の生理的特徴と、擬声語・擬音語が高度に発達したという日本語の言語学的特徴と、さらに自然物にはすべて神が宿っているという日本的自然観との3点セットが、見事に我々の中に揃っているのである。」

    「自然音を言語脳で受けめるという日本型の特徴が、日本人や日系人という「血筋」の問題ではなく、日本語を母語として最初に覚えたかどうか、という点で決まるということである。」

     http://www2s.biglobe.ne.jp/%257Enippon/jogbd_h14/jog240.html

     
     
     
    日本人の脳―脳の働きと東西の文化
    角田 忠信
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    実は、仏教には単純な音階だけ取り出して鳴らす道具もあります

    長保寺内仏堂 磬(けい) 江戸時代
     
    導師の右横に置いて、法要の要所で鳴らします
    天台、真言で使います
     
     
    この音が、天台宗では正式には雅楽の音階の宮(D レ)の音になっています

    正式というのは、現在では、ただ音が鳴るだけで音階が無視されている磬が多いのです

    しかし、宮の音階で磬を始めに鳴らすと、その後に続く声明の音階がそろうように法要がつくられています
    ちなみに、天台では導師のことを調声ともいいますが、このような呼び方をするのは天台だけです
    導師は釈尊で、調声は宮の音を唄士に出す、というのが本来の法要です
     
    磬の字に石が使われているのは、古代中国で石をひもでつるして打ち鳴らしていたからです
     

    石制乐器磬的历史(图)

     
     
    音を、音階によって分解するのは、つまり、右脳で音を聞いているから、音を序列化して道具のように扱うことが自然にできたということでしょうか
     
    日本で磬の音階が無視されるようになったのは、日本人が音を、そもそも左脳で言葉の如くに聞いているから、ということになります
     
     
    おそらくは、キリスト教音楽が隆盛を極めた反面、仏教音楽が普及しないのは、このあたりに理由があるのだろうと思います
    西洋の、カリヨンやハンドベルのように鐘の音を音階で分類するのは、仏教にはありません
    「ゴーン」という梵鐘の音は、楽譜には書けませんから、楽器として使いにくいということはあります
     
     
    仏教と音楽は歴史的には密接な関係があるわけですが、実際はこれからの未開拓な分野と言ってもいいでしょう
    日本人が、右脳で音を聞いていたら、キリスト教音楽のように、もっと宗教と不可分の分野として発展したのかもしれませんね
     
    紀伊徳川藩主霊前仏間人天蓋彫金 鳳笙を奏でる天女
     
    天華を散らす天女
     
    竜笛を奏でる天女
     
    鞨鼓を打つ天女
     
     
     
    同じ意匠の天蓋が長保寺本堂にもあります
     
     
    仏教に音楽がもっと取り入れられてもいいです
    それには、音階を明瞭にして、扱いやすくすることが必要になりますね 

     
     
      
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     

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  3. DEC
    25
     

    12月25日 朝の境内

     

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  4. DEC
    23
     

    水甕

    青銅狛犬蓋像耳龍口水甕 高575mm 江戸時代
     
     
    灌頂の時などに手を洗う水を供給する水甕です

    底に蛇口ではなくて、龍口がついています

     
     
    龍口 拡大
     
    宝珠型のつまみを回すと、水の出止ができます
    ちょっと上に向けて、蓋もつけて、実用に配慮されています
    今は、置いて飾るだけですね
     
     
     

     

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  5. DEC
    22
     

    丁子風炉

    銅製丁子風炉 昭和初期 高275mm
     
     
     
    上下と蓋が分離します
    一点ものの鋳造品です
     

    上の釜に水と丁子を入れ、下の風炉に灰を敷き炭を入れて水を沸かし、いちばん上の煙突状の所から丁子の香気を部屋に立ち込めさせます

    香炉の一種だろうと思いますが、これは、長保寺の17代住職の定海の肺が弱く(おそらく結核だったと思いますが)、丁子の香煙が効くということで使っていたということです
    ですから、医療用具として用いられたということになりますが、ごらんのとおり、単なる道具ではなく、美術工芸品として鑑賞に堪えるものになっています
     
     
     
     
     
     
     
     
     

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  6. DEC
    21
     

    水瓶(すいびょう)

    銅製水瓶付綿布袋 高189mm
     

    主に灌頂などで用いられる水瓶です
    綿布の古びかたからすると、江戸後期か明治初期のものだと思います

    弘法大師画像の右下に描かれる水瓶とよく似ていますね

    弘法大師像    絹本著色 縦110.4 横61.1 鎌倉時代長保寺蔵
    跋文後宇多法皇宸筆、開眼国師大僧正禅助
     
     
     

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  7. DEC
    20
     

    「ちちんぷいぷい」再放送

     

    お知らせ

    1月2日(水)朝8時~、MBS毎日放送(近畿4ch)
    「ちちんぷいぷい」で近畿の国宝めぐりが再放送されます
    和歌山編も再放送されます 長保寺も出ます(^^)

    先日、再放送予定の電話がテレビ局からありましたが、決定されました
    大変好評で、再放送が決まったそうです

     

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  8. DEC
    20
     

    柄香炉 2

    法相華唐草文銅製柄香炉 江戸時代
     
     
    塗金があったのかもしれません
    何回も磨いているうちに剥がれてしまったのでしょう
    柄香炉は香煙でよごれますから、磨かないわけにいきませんから
     
     

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  9. DEC
    19
     

    散華

    金銀箔形押三葵紋散華 縦83mm横65mm
     
     

    片面が金箔で、反対側が銀箔です
    形押し仕上げで、葵紋が浮き出しています

    昭和初期に使われたものではないかと思います
    ここまで凝った作りのものは、ちょっと見かけません

     

     

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  10. DEC
    18
     

    柄香炉


    法相華唐草文銅製柄香炉 江戸時代
     
     
    薄い銅版に浅い線彫りをしています
    手に持って使うものですから、軽くするために薄い板金が使われています
    最近の柄香炉は、なぜか、ずっしりと重いですね

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  11. DEC
    17
     

    五鈷鈴

     
    塗金五鈷鈴  高175mm
     
    発智葉形六器といっしょに大事にしまわれていたので、長保寺第16代住職尭海(ぎょうかい)の相承品であることはまちがいありません
    書付等がないので、それ以上のことはわかりませんが、塗金や細工から普段使うような仏具ではないことが伺われます
     
     
     

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  12. DEC
    16
     

    六器

      発智葉形六器一面(明治5年)
     
    これは、六器といって仏前で使う仏具です
     
    (例)机の上で、白い花がお供えしてあるのが六器です
     
     
    長保寺第16代住職尭海(ぎょうかい)が相承したものです
     
     
     覚大師というのは、第235代天台座主覚宝のことであると思われます

     

    http://www5b.biglobe.ne.jp/~jurinji/10manmaigoma.html

    松本華明様による解説

    「十萬枚護摩供とは
    忠実によると、十萬枚護摩供法要を千日回峰行者・大行満阿闍梨として最初に始められたのは、三十一代・大椙覚宝阿闍梨であり、今をさかのぼること238年前・元治元年(1868)延暦寺大講堂において行われたという。また今日のように明王堂・護摩堂においての法要は、三十六代・奥野玄順阿闍梨(大正七年・1918年満行)が始まりという。十萬枚護摩供は千日回峰行を満行した大阿闍梨の中でも、無動寺谷明王堂・輪番となったものだけに許される未曾有の厳行なのだ。
    一日八座の護摩行を七泊八日の間、断食・断水・不眠・不臥で成し遂げる正行に至るまでに、特筆すべき前行がある。それは、正行のちょうど百日前にあたる七月二十五日より開始された。五穀(米・大豆・小豆・大麦・小麦)と塩分を絶ち、一日三座の行をこなすのだ。一年で最も汗をかく真夏の時期より、塩分をまったく取らないで、一日三座も火炎を眼前に護摩を焚けば、体内にあった塩分は汗と共にすっかり絞り出てしまうはずだ。じっとして過ごしても大変辛い真夏に、なぜこのようなことをするのか。強靭な精神力をつけるのみならず、この前行には正行に向けての、肉体大改造の秘法が組み込まれているようだ。」

     

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  13. DEC
    15
     

    小五鈷

     
     
    小五鈷杵(こごこしょ)
     
    小ぶりの五鈷杵です
    細工は、仏具としては上等品ですが普通に見かける程度の物です
     
    長保寺では、今は使われていません
     
    こういう小さい五鈷は、灌頂で用います
    灌頂で用いる仏具と仏画は、一式全てそろっています
    長保寺で比叡山と同等の法要が行われていたことがわかります
     
     
     
     

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  14. DEC
    14
     

    紅葉

     
    12月14日の紅葉
     
     
     

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  15. DEC
    13
     

    小襖引手 2

    長保寺客殿床の間(和歌山県指定文化財) 打出兎小襖引手 江戸後期
     

     
     

     

     

    襖の絵は、岩瀬廣隆です(1808~1877)
    ぼんやりとした絵に見えますが、写真のせいではなく、こういう画風なのです

    小襖のある床の間は、客殿(安永8年(1779)) にありますから、絵よりも引手は古いかもしれません

    兎の意匠は、徳川家では、様々な場所でよく用いられます
    徳川家康が大国主命を厚く信仰し、因幡の白兎の神話から、「優しさと恩返し」の象徴として兎を大事にするようになりました

     
      

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  16. DEC
    12
     

    本堂裏の土手、修復工事着手

     

    今年の10月17日の豪雨で崩落した本堂(国宝)裏の土手の修復工事にやっと着手できました

    この部分は国指定史跡になっているため、勝手な修理はできません
    海南市教育委員会、和歌山県文化遺産課、文化庁の指導を仰ぎます

    補助金は、簡単には出ません
    今回は県から、なんとか出していただきました
    自己負担は7割程の予定です

    先ず、史跡の毀損届けを出します
    それから、史跡の現状変更申請書、補助金交付申請書を提出して、交付決定通知を待ちます
    今回は、災害復旧ということで、交付決定前着手届を出して、速やかに工事着手ができるよう計らっていただきました

     

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  17. DEC
    12
     

    釘隠

    長保寺客殿座敷(和歌山県指定文化財) 打出桃果釘隠 安永8年(1779)

    部屋のぐるりに使われています
     
     
    桃には魔よけの意味があり、部屋を結界する意図で桃の意匠を使ったようです
    桃の葉を煎じた煮汁は汗疹に効果がありますが、強い殺菌力が魔よけを連想したのかもしれません
     
    御霊殿には、これとは違った意匠の釘隠が使われています
     

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  18. DEC
    11
     

    透彫軸端

     
     
     
     
    塗金透彫三葵紋軸端 寛政9(1797)年 直径35mm横37mm
     
    不動愛染二幅対の仏画の軸端です
     
     
    極めて精緻な造作です
    江戸時代、刀の鍔(つば)を飾る技術が発達し、高度な彫金技術が駆使されました
     
    二幅ある掛け軸の軸端は、四つあるうち、この一つだけ外れるようになっています
    外して、鑑賞できるようにしたのでしょう

     
     

    愛染明王

    この仏画は、十代藩主治宝の時代に和歌山城内で使われていたものが、長保寺に寄進されたもののようです
    治宝侯の時代が、紀州徳川家の文化芸術がもっとも栄えた時代です
    治宝侯自筆の書画が数点、長保寺にも残されています
    表千家では一位様と尊称して、現在でも治宝侯の書画をことさら珍重します

     

     
     

     

     
     

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  19. DEC
    10
     

    吊金具

     塗金三葵紋彫金御簾吊金具 江戸時代 縦133mm横145mm厚3mm
     
    部分
     
     
     
    御簾を吊る金具です
    御霊屋藩主位牌宮殿の前の御簾で使われていたのでしょう
    厚くて、ずっしりと重く、しっかりした造り込みです
     

     
     
    現在、御霊殿で使われている吊金具
    御簾を修理した時に、全て薄くて軽いものに取り替えています
    これは既製品で、紋はありません
     
     
     
     
     

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  20. DEC
    9
     

    閂(かんぬき)

    塗金三葵紋閂金具 江戸時代 横90mm
     
    たぶん、カンヌキでいいだろうと思います
    鍵として使うにも、横棒は、単純に抜き差しするだけですから
     

    念持仏の厨子の扉にでも使っていたのでしょうか

    三葵紋がついていますので、藩主か御簾中様かの調度品で使われていたのでしょうね
     
    鍵にならず、使い勝手が悪いので、仕舞い込んで、そのままになったのでしょう
     
     
     
     

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  21. DEC
    8
     

    軸端(じくばな)

     
    塗金三葵紋軸端 江戸時代 直径25mm
     
     
    掛け軸を巻く軸木の端につける金具です
    古来、趣向をこらした材料で作られてきました
     
    これは、一つしかないので、取れてしまった物を、とりあえず保管していたもののようです
     
    葵紋をつけた軸端は、多くはないです
    藩主の最も身近で使われた調度品で使用されたと考えられます
     
     
    余談ですが
    こうして古びていますが、これを「古色、こしょく」と言って、本物だけが持つ時代を経た証(あかし)です
    ピカピカに磨いてしまったら、歴史性が失われ、ほとんど値打ちが無くなってしまうかもしれません
     
    偽作は、こうした古色も模倣しますが、真似しきれるものではありません
    本物を間近で見たことがある人なら、すぐ見分けがつきます
     
     
     
     

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  22. DEC
    7
     

    懸金具

    三葵紋塗金装飾懸金具 江戸時代初期 縦68mm横114mm
     
    長い歴史の間、使われなくなったり、外れたりした金具を大切に保管しています
     
    これは、天蓋(てんがい)という仏殿の荘厳具に使われていたものです
    御霊殿に似たものがありますが、こちらの方が細工が細やかで、時代も古いものです
    一格上と言っていいです
     
    わかりにくいと思いますが、御霊殿の金具と三葵紋の葉脈を比べると、こちらの方が細かいです
    時代が新しくなるにつれて、葉脈が太くなります
     
     
     
    御霊殿の金具は、おそらく上の金具を模して作ったものでしょう
    角度も若干違います
    紀伊徳川藩主霊前仏間人天蓋 織出三葵紋金襴和幡彫金装飾懸金具
     
    織物は絹糸の草木染です
     
     
     
    御霊殿天蓋幡
     
     
     

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  23. DEC
    6
     

    小襖引手

    塗金六葵紋彫金小襖引手 江戸時代 縦63mm横50mm高12mm
     
    新発見ですねぇ
    納戸を整理していたら、出てきました
    おそらく、長保寺客殿のどこかで使われていたのが、外れてしまったので、保管されていたのでしょう
    似た意匠の引き手は御霊殿にもありますから、同時代のものと考えていいでしょう
     
     
     
    御霊殿上段仏間襖塗金六葵紋彫金引手(藩主宮殿側) 
    江戸初期 長保寺御霊殿

     
     
     

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  24. DEC
    5
     

    癒される瞑想

     
     
     
     
    =癒される瞑想=

    今、パッと目をつぶってみてください
    モニターは見えなくなります
    見えなくなった間にモニターは月に行っている・・・わけはなく、そこに「ある」のですが、見てないから、わかりません
    わからないけれど、「ある」

    その、見てないモニターを「感じる」ということですよ

    見ていない世界は、自分で今感じている世界より、広いのです
    過去も未来も、地球の裏側も、宇宙の果ても、皆、見ていない世界にあります

    その、見ていない世界に、あなたを救い導く存在がいます
    これから出会う取引先かもしれないし、病気を治してくれるお医者さんかもしれないし、いつか、神仏と出会うかもしれません

    敵や、仇もいるでしょう
    もちろん、なるべく、出会いたくない

    この見ていない世界を「感じる」ために、仏教では伝統的に瞑想をします
    いわゆる「禅」です
    敷居が高く感じるかもしれません

    皆さんは、微笑んで、静かに呼吸に意識を集中してみてください
    自分自身の中にある無限の可能性に、出会う方法です

    微笑むのは、瞑想中に「善きもの」とだけ出会うために必要です
    これ、一番大事なコツです

    呼吸に意識を集中するのは、呼吸は、意識して早くも遅くもできますが、普段はまったく呼吸しているのを忘れています
    つまり、呼吸は意識と無意識にまたがっているのです
    それで、呼吸に意識を集中すると、手軽に無意識の領域に近づけるということになります

    ボケーっとなにも考えないのがいいのですが、これが、やろうとすると案外難しい

    一番効果があるのは、朝日か夕日を眺めることです
    日中は、太陽光線が強くて見つめることができませんから

    さて、理屈はこのへんで

    一度試してみてください
    気持ちいいですよ

    詳しくは、こちら
    http://www.chohoji.or.jp/shousei/saloon.htm

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  25. DEC
    4
     

    心を開いて

    =心を開いて=

    目に見える前の光を見てごらん
    耳に聞こえる前の音を聞いてごらん
    皮膚に感じる前の感触を感じてごらん

    そこにあるのは
    時間も空間もない
    完全な自由

    そこにあるのは
    全てを受け入れ
    全てを許し
    全てを理解する
    広大な心

    そこに行けば
    全てが見え
    全てが聞こえ
    全てが感じられる

    そこに行けば
    全ての苦しみ
    全ての嘆き
    全ての喜び
    全ての至福
    全ての想いが感じられる

    そこには
    輝く者達がいる
    あなたを見守る者達がいる

    あなたを待っている者達がいる

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  26. DEC
    3
     

    光のかけら


    早朝の長保寺境内
     
     
     

    =光のかけら=

    僕らの心は 
    感じあい、影響しあい 
    時空の無い世界の中で繋がっている 

    鏡のように照らしあい 
    他の心を傷つけると、それを写し取り、自分の心が傷つく
    他の心を喜ばせると、それを写し取り、自分もうれしい 

    自由な心は、妄想と執着をつくり 
    救いの可能性もつくりだす 

    延々と終わりのない応酬が続く 

    かすかな「慈愛の感触」に導かれながら、長い長い旅を続け
    喜びや多くの困難を通じて「慈愛の心」を学ぶ 

    そして、「次元の違う感触」に出会ったとき 
    全てを理解し、全てが赦される 

    いつの日か、学びを終えた光になって、光の中で生きる
     

     

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  27. DEC
    2
     

    ほんとうの世界

     
     
    山茶花
     
     

    =ほんとうの世界=

    見えるもの、聞こえるもの、感じるもの、すべて脳の中のイメージ
    各人各様、脳内イメージは必ず別々のものになる
    別々だから、完全に自由で平等

    記憶、信念、知識、自分という意識、など全部、脳内イメージ
    国家、社会、宗教、人種、民族、習慣、家族、などは共同幻想

    脳内にイメージされる前の世界が、ほんとうの世界
    脳内イメージにしがみつくのをやめれば、ほんとうの世界が見える

    「心」だけが、ほんとうの世界を感じることが出来る
    ほんとうの世界では、全ての「心」は繋がっている
    繋がっているから、自分のしたことは自分に返ってくる

    喜びを与えれば喜びが返り、苦しみを与えれば苦しみが返る
    ほんとうの世界にある、苦しみに至らない道筋を「慈悲」という

    「慈悲」は
    喜びを与え、苦しみを除き
    喜びを与えてくれるものに感謝し、苦しみを与えるものを赦す
    「慈悲」だけが、全ての「心」の共通の価値

    イメージを棄て、「慈悲」を感じれば
    なにをすればいいかわかる「智慧」を見つける事ができる
    「智慧」に導かれて「今できること」を行えば、「心」が広がっていく

    ほんとうの世界には「広々とした心」の先輩が沢山いる
    「広々とした心」の先輩達は、未熟な「心」に「智慧」を授け、導いてくれる

    死んでも「心」は無くならない
    「心」は広がり続ける
    そして「心」は、ほんとうの世界そのものになる

     

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  28. DEC
    1
     

    色即是空のかなた

     


    国宝本堂と紅葉

    =色即是空のかなた=

    僕らは感覚器官がとらえた世界の中に閉じこめられて暮らしている

    見えた物を信じたり疑ったり、聞こえた物を信じたり疑ったり
    暑さ寒さを感じ、美味しいまずいを感じ
    感じられる物が世界の全てだと思いこんでいる

    目で見る前の光
    耳で聞く前の音
    舌で感じる前の味
    皮膚で感じる前の感触
    それが、あなたというフィルターを通さない、ありのままの真実

    自己の拡大は進むべき道ではない
    感覚器官の中に閉じこめられている現実が変わるわけではない

    自己否定も道ではない
    めちゃくちゃで、バラバラの自分になるだけ

    感覚器官に写し出される前の、ありのままの世界
    世界の本当の姿を知っている自分になるのが、道

    あなたは、すでにその道を完成した存在を知っていますか
    全く完全に我執がなく、それでいて個性があり生命に満ちあふれた存在

    五神通と常・楽・我・浄の境地
    大慈悲の感触

     

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  29. NOV
    30
     

    自灯明 法灯明

    =豆知識=

    自灯明 法灯明 じとうみょう ほうとうみょう (涅槃経)

    これも、お釈迦様の遺言です
    最後の言葉とされています

    自らを灯明(暗闇を照らす明かり)とし、法(自然の法則など)を灯明とせよ

    「なにか自分以外のものを信じろ」とか、「王様に従え」とか、言いません
    「ひとに優しくせよ」とも言いません

    ややこしく考えなくても、我々は皆、自分がいいと思ったことをして生活してます
    間違いもあれば、失敗もします
    いいと思ったことでも、よくなかったことなど、いくらでもあります
    誰かが助けてくれることもあるし、教えてもらうこともありますが、なにを言ったところで、最後は自分でするしかないのです

    自分で出来る範囲が、つまり、自分の人生です

    その自分を信じるのはいいのですが、傍から見ればとんでもない犯罪を、犯す人もいるのです
    なんでもかんでも、自分を信じていていいのか・・・
    世の中、バッラバラになるじゃないか・・・

    それはそうなんですが、そうやって人は生きているのです

     

    間違いを犯し、失敗する人間ですが、その間違いを悔い、失敗を反省するのも人間です
    間違いから学び、失敗から経験を積み、振り返ってみれば、前に進んでいるのではないですか

    バランスをとろうとする力
    正常に回復しようとする力
    幸せを求めようとする力

    そういう力が、欲望とか損得勘定とかとは別に、あるのではないでしょうか
    人の心の底の、そのまた奥深くに、どうしようもなくある、智恵だと思います

    智恵に素直になれるかどうか、これ、問題です
    ただしかし、自分の心の中に智恵がある
    それを忘れちゃいけませんよ、と

    その智恵を、仏教では仏性と考え、西洋哲学ではソフィアと考えると
     

    「一切衆生 悉有仏性」と「自灯明 法灯明」が対になって、仏教の背骨になっているのです
       

     

      

     

     

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  30. NOV
    29
     

    日本最初のパイプオルガン

    上御成門と紅葉
     
     
     

    =豆知識=

    日本最初のパイプオルガンを輸入したのが、紀州徳川家16代当主の徳川頼貞様です
    東京の上野公園の片隅に残る、旧東京音楽学校奏楽堂(重文)に、今もそのパイプオルガンがあり、使われています

    奏楽堂
    http://chohoji.blogspot.jp/2009/07/blog-post.html

    「奏楽堂の華は華麗なるパイプオルガンです。徳川頼貞侯爵が創建した南葵楽堂のために、大正3年(1914)に英国アボット・スミス社に発注されましたが、第一次世界大戦のため完成は大幅に遅れました。大正9年(1920)11月に披露演奏会が開催され、わが国初のコンサート用オルガンとして注目されましたが、その後の大正12年(1923)の関東大震災で南葵楽堂が破損し使用不能となったため、昭和3年(1928)に頼貞氏より東京音楽学校に寄贈され、同奏楽堂に移設されました。」
    旧東京音楽学校奏楽堂ホームページより抜粋
    http://taito-culture.jp/history/sogakudo/japanese/sogakudo_03.html

     
    動画で解説されています

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  31. NOV
    28
     

    日本仏教の流れ

    参道の紅葉
     
     
     
    =豆知識=
     
    日本の仏教は、「壮大な伽藍」から始まり、平安時代に「山岳仏教」になり、中世に日本的な発展を遂げつつ「地方へ伝播」していきました
    江戸時代に「檀家制度」が確立し、今日では「各家庭に仏壇」が置かれるところまできました
     
    中央集権的な時代には「壮大な伽藍」で国家の威信を示し
    平安時代には「山岳仏教」で貴族の祈祷道場としての霊力を求められました
    それが鎌倉時代にはいると、「地方へ伝播」し、地方にも中央に拮抗するような勢力が芽生えはじめ、仏教の大衆に向けた発展が加速され、中規模な寺院が日本全国に作られました
    江戸時代には封建社会を固定化するために、各村落にも寺院が作られ「檀家制度」が浸透し「各家庭に仏壇」が置かれました
     
    寺院は国家から地方、そして小さな村落へと変化しつつ発展してきました。そして今は各家庭に仏壇が置かれるようになり、違和感無く我々の生活に溶け込んでいます。
     
    つまり、大⇒中⇒小と流れてきているわけです
     
    で、次なる発展は、国家中枢⇒上流階級⇒地方豪族⇒地域社会⇒家庭ときて、こんどは個人でしょうか
     
    たとえて言えば、大規模通信設備⇒公衆電話⇒固定電話の次に携帯電話がきたように、仏教の個人化がくると考えられます
     
     
    日本仏教は歴史的にはどうしても上意下達の権威主義とセットになっていました
    権威の中心は特権階級から徐々に大衆に開放されてきたのです
    寺院の性格が国家中枢(法隆寺や東大寺などの大伽藍に代表される)⇒上流貴族(比叡山や高野山など)⇒地方豪族(鎌倉期の地方の大寺院)⇒地域社会(檀家寺)⇒家庭(仏壇)ときたら次は⇒個人ということになるのですが、はて、これがどんなものになるのでしょうか?
     
     
     

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  32. NOV
    26
     

    一切衆生悉有仏性

     

    =豆知識=

     
    一切衆生悉有仏性(涅槃経)
    いっさいしゅじょう しつうぶっしょう
    一切の生あるものに、ことごとく仏性あり
    この言葉が、お釈迦様の臨終の時の遺言です
     
    生きとし生ける者に、すべて、仏となる性質がそなわっています
    虫でも魚でも、猫や犬でも、もちろん、全ての人間にも
     
    どのような人にも、心の奥底に仏性があります
    仏性があるから、先ずは、自分を信じることが必要です

    「仏菩薩を尊敬し
    八百万の神を尊敬し
    イエスキリストを尊敬し
    アラーの神を尊敬し
    自分を信じる」


    世界のどこに行っても、これで誰とでも友達になれます
    「信じるに値する自分」になる努力が必要だ、ということでもあります
    朝起きて、誰かが代わりに便所に行ってくれるわけではありません

    腹が減って、誰かが代わりに飯を食ってくれるわけでもありません
    生きていくのは自分なのです

    自分を信じられない人は、他になにかを信じることはできません
    自分を信じられない人は、誰かを信じているようで、それは盲目的に依存する「おすがり」です

     

     
     
     

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  33. NOV
    25
     

    破地獄偈


     
    =豆知識=

    お釈迦様は、特になにもしなくても、無条件に僕らのことを念じてくれています
    毎自作是念、如何令衆生、得入無上道、速成就仏身(法華経、自我偈)
    まいじさぜねん いがりょうしゅじょう とくにゅうむじょうどう そくじょうじゅぶっしん

    つねに自ら(お釈迦様が常に自発的に)この念をなす、如何がして衆生をして、無上道に入ることを得しめ、速やかに仏身を成就せしめんかと

    これを「破地獄偈 はじごくげ」とも言います
    救いを求めることも、祈ることも、念じることも忘れてしまった地獄の亡者ですら救う経文です

     
     
     
     
     

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  34. NOV
    24
     

    梵網経

     
     
     
    =豆知識=
     
    「汝是當成佛。我是已成佛。 常作如是信。戒品已具足。」
     
    汝は、まさにこれから仏となる
    我(お釈迦様は)はすでに仏となれり
    常にかくのごとき信をなせば
    戒はすでに具足している(梵網経)
     
    いつか仏となる、と信じていれば、全ての行いは自ずと身に備わります
    誰も見ていないところでも、いいことをするようになります
     
    「仏になる」と決意することが、一番重要です
    一度決めたら、絶対に後に引いてはいけません
     
    何回、何十回生まれ変わってでも「仏になる」と決めれば、必ずなれます
    僕らは、過去を書き換えるために生まれてきたからです
     
    細々したことは、後から整っていきます
     
     
     

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  35. NOV
    23
     

    国宝修理報告書

    現在、国宝修理工事の報告書を編集中です

    この報告書は、非売品で全国の公立図書館などに配布されます

    修理工事全般に言えることだとは思いますが、「どこをどこまで直すか」というのは、現場でやってみなければ結論がでません

    今回の修理でも、当初の計画外のことが、様々にありました
    どのような仕様にするか、議論があったものもあります
    また、かなり思い切った修理仕様を採用した部分もあります

    それらのことは、全て、この報告書に書かれています
    熟読して、行間を読み取っていただけば、国宝修理の現場の空気の一端に触れていただけると思います

    修理に携わった者一同、「現在できる最高水準の仕事である」と自信と誇りを持って、なんら恥じることはありません

    後世、批判や疑問もあろうかと思いますが、その批判の材料としていただくために、この報告書があります

    日本国の文化の発展のために、お役立ていただけるものと信じています

     
      

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  36. NOV
    23
     

    七仏通戒偈

     
     
    =豆知識=
     
    いいことをする人は、いい人
    わるいことをする人は、悪い人
    だから、いいことをしましょう
     
    これは、七仏通戒偈
     
    諸悪莫作 悪い事はしない。
    衆善奉行 善い事をする。
    自浄其意 すると心は清らかになる。
    是諸仏教 これが仏様の教えです。
     
    なのですが
     
    他人の悪口を言っても、偉い人にはなれない
    偉い事をする人が、偉い人である
     
    という事でもあります
    また
     
    生まれによって偉い人ではない
    行いによって偉い人なのである(法句経)
     
    という意味でもあります
     
     

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  37. NOV
    22
     

    癒される瞑想の模式図

    癒される瞑想の模式図
    見える、聞こえる、感じるなど、感覚器官でとらえた印象が脳内イメージになって、世界を認識しています
    脳内イメージは、各人各様、すべて独自のものになります
    しかし、感じる前の世界は、たった一つしかありません
    生滅も垢浄も増減もない、時間と空間のない完全無欠な世界です
     
    自分が感じた世界は、自分だけのものです
    感じる前からある、ありのままの世界とは違います
    自分の作り出したイメージに捉われることを、我執と言います
    苦しみや悩みは、自分がいる、という我執が根本原因です
     
    感覚器官で感じる前の、ありのままの世界そのものが、自分というフィルターが介在しない、真実の世界です
    今自分が感じている、苦しみや悩みが、全くない世界です
    苦しみや悩みを救う力は、感じる前の世界にあります
    その力に気づくのを、悟り、と言います
    わがこころ、吾心ですね
     
    見る側の我々と、見られる側の世界との間には壁があります
    この壁を超えるのが「慈悲の感触」です
    ここでは、光と言っておきます
    「慈悲の感触」だけが至高の心に繋がっています
    あなたが、全力で誰かのために働く時、自分自身の中にある、至高の心に出会えます
     

    普段は感覚器官によって切り取られた、自分の脳内世界を自分自身であると思い込んでいるのですが(つまり我執)、実際の自分自身は感じられる前の「至高の心」そのものなのです(これが悟り)
    心の重点を、私利私欲に置けば、迷いの世界が深まり
    利他公益に置けば、「至高の世界」に直結する、と単純な理屈です
    実は、「至高の世界」に気づけば、「死」の意味も変わる、ということですね


    癒される瞑想の仕方 
     
    あなたが一番信頼する光に意識を集中します
    リラックスして
    目をつぶって
    ほほえんで(大事なコツです)
    無条件に全てを赦し救う心を感じながら
    静かに息を吸って
     
    無条件に全てを赦し救う気持ちで
    体の力を抜きながら 息をゆったり吐きます
    それを繰り返して
    光だけになります
     
    疲れてきたらやめて
    光に感謝を伝えます
     
     
     

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  38. NOV
    20
     

    基本構造は同じ

    皇帝ダリア
     
    =豆知識=
    実は、仏教と西洋哲学と物理学は、基本構造が同じです
    まあ、お互い真理を説明してるのですから、そうなるわけですが

    我々は、自分を取り巻く世界を感覚器官を通じて感じて(学習や経験)、脳内に自分の世界を作って生きています

    時間や空間や自分がいるという意識は、脳内に作られたものです

    目をつぶっても世界は無くなりません
    感じる前の世界が、本当の世界です
    本当の世界は、一つしかありません

    般若心経では、感じる前の世界を「不生不滅不垢不浄不増不減」
    「生ぜず、滅せず、垢つかず、浄からず、増さず、減らず」と説いています

    西洋哲学では、イデアを「ものごとの真の姿」であり判子のようなもの、エイドスを「形」とか「図形」であり押された刻印のようなもの、と考えています

    物理学では、量子(Quantum)は、観察される前の状態では「ここである状態と、あそこである状態」が共存して重なりあっているSuperpositionであることが実験で確認されています
    観察して始めて、位置と速度を決めることができます

    くわしくは、こちらのリンクをごらんください
    Quantum Sense
    http://www.chohoji.or.jp/i/qs.htm

     

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  39. NOV
    19
     

    世襲批判は、差別ですよ

     
    色づいた紫蘭の葉
     
     
     

    こう書くと異論もあろうかと思いますが

    二世議員批判って、差別じゃないですか

    本人の、能力、意欲、周囲の評価、を全く無視して、生まれだけを問題にして差をつける
    これを差別という、と習ったのですけど
    親の跡をついで仕事をしている人は多いと思うが、例外なき世襲批判など、心外だと思いますよ

    選挙にたいする思惑がお在りの方もあるとは思いますが、とんでもない方向に脱線してるんじゃないですか

    酷さ比べをするなら、世襲でも世襲以外でも、酷い奴は酷い
    酷いのを選ぶのも、どうかしてる
    それを「世襲だから悪い」と、いき過ぎた一般化をして、政治的に利用する勢力があるので、それを差別だと申し上げています

    選挙が近づけば、もっと色々話題が提供されるのだろうけれど、政策論と国家観の、まともな論戦を期待しておきます
     

    僕の親父は普通の商売人で、僕自身、寺で生まれ育ったわけではありません
    それで、坊さんになる時、周囲のほとんどが世襲坊主なので苦労した
    まず、話が合わない
    むこうは最初から自分の寺があるが、こっちは風来坊
    寺にいれば生活常識でも、こっちは一から教えてもらわねばならない
    寺で生まれれば、知り合い、親戚、友人に寺関係が多いが、こっちは無縁
    などなど

    だけど、ぶっちゃけ言うけど、親父のやっていることを子供の時から見ているんだから、「本人に能力があれば」という重大な条件がつくけれど、寺で生まれ育った者のほうがセンスがある
    これは、僕は高野山にいた時に行者の監督をしてたから、実感として、そう断言できる
    まあ、ただ、やる気がなければ、どのような世界でもそうだと思いますが、ダメです

    世界的に消えずに残るブランドなども、個人の名前が残っているものが多いようにも思いますね

    なんにでも、負の一面はあるけれど、差別はよくないよ

     

     

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  40. NOV
    17
     

    般若心経の模式図

    ヤツデ

     
     
    =豆知識=
    般若心経の模式図 

    http://www.chohoji.or.jp/houwa/hz.htm

     
     
     
     

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  41. NOV
    17
     

    大門の比較

    長保寺 大門 1388 国宝
     

    奈良 喜光寺 南大門 2010新築
     
     
     
    喜光寺の南大門は、長保寺の大門とほぼ大きさが同じなので、建てる前に長保寺に見学に来ました(テレビの「ガイアの夜明け」で紹介されました)
    今回の国宝修理の施工会社は金剛組ですが、たまたま、喜光寺の施工も金剛組です
    軒の張り出しを観察するとわかりますが、長保寺のほうが軒が大きく張り出しています
     
    喜光寺の設計をしてみたら、構造上、長保寺のように軒を大きく張り出すには無理があることがわかりました
    そのため喜光寺の南大門の軒は、長保寺に比べれば、張り出し方が少なめに建てられました
     
    今回の長保寺大門の修理では、重さで垂れてきている軒先をいくぶんか持ち上げましたが、長い年月で、木そのものが曲がってきているため、完全に元通りにはなっていません
    それでも、強度よりも美観を優先した意匠の長保寺の大門は、無理をしつつも600年以上、風雪に耐えているのですから、まあ、たいしたものなんでしょう
     
    長保寺の大門には、鎌倉時代の、遠慮の無い、思い切った気風が感じられますね
     
     

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  42. NOV
    15
     

    現代の技術の駆使

     
    長保寺大門(ちょうほうじ だいもん)1388 国宝

    =豆知識=

    軒が大きく張り出しています
    構造上は、かなりの無理がありますが、美観が優先された意匠です
    600年を超える年月の間に、軒が徐々に下がってきていたのを、今回の修理では、小屋組の中に鉄骨を入れて、これ以上、下がらないよう補強しました
    鎌倉時代の技術だけでは、木自体が曲がってきているので、補強ができません

    鉄骨の強度については、鉄材の厚み、ボルトの位置など、複雑な構造計算がされています
    現代の技術を駆使して、文化財が守られているのです

     

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  43. NOV
    14
     

    多神世界

     
    長保寺鎮守堂 (1295 重文)

    御祭神は東照権現様
    もともと八幡様でしたが紀州徳川家が長保寺を菩提寺に定めたとき、八幡様に御遷座いただきあらたに神社を建立し、こちらに東照権現様を勧請いたしました

    =豆知識=
    「多神世界」という言葉をご存知でしょうか

    多神教という言葉は聞いたことがあると思います
    キリスト教やイスラムのように、唯一の神を信仰するのを一神教、神道やヒンドゥーのように多数の神を信仰するのを多神教と言ったりします

    一神教を信じる人は、多数の神の存在を認めない、もしくは無視します
    しかし、認めても認めなくても、世界各地で様々な神々が信仰されているという現実があります
    その信仰を力ずくで奪うことはできません
    好むと好まざるとにかかわらず、我々が、今、生活している世界は、多数の神々が存在している「多神世界」なのです

    自分の信じる神の都合だけ、教えだけで世界を理解することは不可能なのです
    「多神世界」をどう生きるかを考えなければ、独りよがりになってしまうのではないでしょうか

     
     
     

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  44. NOV
    13
     

    中世の寺の代表

    =豆知識=
    和歌山県には、国宝建造物が7棟あります
    そのうち3棟が長保寺です

    金剛三昧院多宝塔(高野山)
    伽藍不動堂(高野山)
    根本大塔(根来寺)
    釈迦堂(海南市善福院)
    *本堂(長保寺)
    *多宝塔(長保寺)
    *大門(長保寺)

    ちなみに、本堂、塔、門とお寺の三役がそろって国宝の寺は、奈良の法隆寺(金堂、五重塔、南大門)と長保寺だけです

    法隆寺が古代国家の寺の代表なら、長保寺は地方文化の誇示が始まった中世の寺の代表です

     
     
     

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  45. NOV
    11
     

    一条天皇の勅願寺

    =豆知識=

    長保寺は、紀州徳川家の菩提寺ですが、徳川家がつくったお寺ではありません

    長保二年(1000)にできたから、その年号をいただいて、寺の名前にしています
    長保という年号をくださったのは、その時の天皇である一条天皇です
    一条天皇のお后である定子皇后のお付きの女官が「枕草子」を書いた清少納言、彰子皇后のお付きの女官が「源氏物語」を書いた紫式部です

    本堂(国宝)、多宝塔(国宝)、大門(国宝)、鎮守堂(重文)といった主要なお堂が完全にできあがっている寺を、紀州徳川家がご自分の菩提寺として定めました

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  46. NOV
    9
     

    「お経」という言葉の「経」の意味

    =豆知識=

    仏教には、法華経、阿弥陀経、般若心経、理趣経など、いろいろな経典があります
    いわゆる、「お経」です

    その「お経」という言葉の「経」に、どのような意味があるのかご存知ですか

    「経」とは、織物の「たて糸」、という意味です
    織物は、たて糸と横糸で織り合せていきますが、先ず、たて糸を張っておいて、横糸を交互に通し、布を織ります
    地球の緯度と経度の経度は縦線ですね

    では、横糸は仏教にはないのか

    仏教の考える横糸は、今のあなたの、「行い、言葉、思い」です
    たて糸と横糸で、人生が織り成されていきます

    たて糸も大事なことは大事ですが、横糸の、あなたの「行い、言葉、思い」も、とても大事なのです

     
     

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  47. NOV
    8
     

    長保寺鎮守堂

     
     
    祭神 東照権現 
     
    1295 国指定重要文化財
     
     
     

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  48. NOV
    7
     

    鎮守堂に白砂を入れました

    砂を入れ終わった鎮守堂(1295 国指定重要文化財)
     
    早朝に三重県から砂が届きました
    全部で約5tあります
    駐車場で積み替え作業をしました
     
     
    京都の白川砂は採取禁止です
    どこの寺院も白川砂に似た砂を探すのに苦労しています
    白くて綺麗な砂が、なかなか無いのです
     
    これは、袋に新白川砂と書いてありますが、三重県で採取されたものです
    本物の白川砂をいつも見ている人でなければ見分けがつかないと思います
    綺麗に洗って袋詰めされて、極めて品質がいいです
    これからは、安心して使えます

     
    鎮守堂の周囲に敷き詰めます

     白さが自然で、綺麗です

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  49. NOV
    6
     

    仏教の「仏」という言葉

    =豆知識=

    仏教の「仏」という言葉は、サンスクリット語のbudhという言葉の音を漢字にしたものです
    budhは「目覚める」という意味です
    自分が自分に目覚めるのが「悟り」で、これは文字を分解すると「吾が心」となります
    ですから、「自分を信じ、すべての神仏を尊敬する」のが仏教の基本ということになります

     

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  50. NOV
    5
     

    ヤマガラ

    お堂の中にヤマガラが飛び込んできました

    照葉樹林(常緑広葉樹林)でよく見かける小鳥です
    昔は、芸を覚えさせて、おみくじ引きなどをやらせたそうです

    しばらくお堂の中を飛び回っていましたが、山に帰りました

     

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  51. NOV
    3
     

    十夜会(じゅうやえ)が行われました

    本日、長保寺御霊屋で、884年続く念仏法要の十夜会がおこなわれました
     
    御霊屋の様子
     

     
     
     
    焼香台 江戸時代から使われています

    廊下の様子

    廊下から玄関側を見た様子
     
     
     

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  52. NOV
    2
     

    中外日報でLEDが紹介されました

    中外日報 平成24年10月27日
     
     

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  53. NOV
    2
     

    ツワブキが咲いています

    今が、ツワブキの花の最盛期です
     
     

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  54. NOV
    1
     

    六代藩主前の倒木を片付けました

    紀州徳川家六代藩主の廟所です
    この玉垣(たまがき、石で出来た柵)の前庭に倒木がありました
     

    やや細い木ですが、道をふさいで倒れています
     

    石灯篭がなぎ倒されています
     
     

    倒木を撤去した後の様子
     
     

    石灯籠はご覧のとおり、ばらばらになって倒れています
    左にあるのが、倒れてきた木
    石灯篭は大きいので、ちょっと立て直す目処がつきませんね
     
     

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  55. OCT
    31
     

    大門に銅の網を張りました

    国宝の大門に銅の網を張りました
    特別に編んでもらったものです
     

    彫刻を保護するのと、鳥避けです
     

    写真は、かなり撮りにくなりますが、やむを得ません
     
     
     

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  56. OCT
    31
     

    10月の花

    ウィンターコスモス
     
     

    ホトトギス
     
     

    南天の実
     
     
     
    ダチュラ・バレリーナパープルの実
     
     

    紫式部の実
     
     
     
    櫨(はぜ)の実
     
     

    ツワブキの花
     

     

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  57. OCT
    27
     

    参道でミカンを売っています

    参道で採りたてのミカンを売っています
    近所の農家で作ったミカンなどです

    これは、うちで作っているミカン
    非売品です
    生らし過ぎで、来年はこの木は実がつかないでしょう
     
     
     

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  58. OCT
    22
     

    田中章二先生 特別講演会 (体操・田中3兄弟を育てたお父様)

    田中章二先生 特別講演会
    ロンドンオリンピックで活躍した体操・田中3兄弟を育てたお父様

    主催 学校法人田原学園 慶風高等学校

    日時 2012年11月11日 14:00〜16:00

    場所 ホテルアパローム紀の国


    大阪市内で講演される田中章二先生 神戸新聞より
     
    「3人の子供を育てて」
    ー夢をあきらめるなー 

    参加料無料(公開の講演ですが、事前申込が必要です)
     FAXに氏名、住所、電話を明記して送ってください
     FAX 073-474-5156 

    問い合わせ 慶風高等学校(和歌山支援センター) 
     電話 073-474-2828

     申込締切日10月29日

     

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  59. OCT
    21
     

    10月17日の大雨警報の時の被害状況

     
    本堂裏の道の下の斜面が崩れました
    ここは国の史跡になっておりますので、文化庁まで報告する必要があります
     
    海南市教育委員会文化振興課から和歌山県文化遺産課に報告し、文化庁の指示を仰ぎます
    自己負担で修理すると言っても、許可が無ければ着手できません
    工事仕様は文化庁の指導で決めなければなりません
     
    修理の補助金は・・・出ることを祈ります
     
     
     
     

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  60. OCT
    21
     

    海上自衛隊、舞鶴基地訪問


    イージス艦 177あたご 175みょうこう
    二隻並んだ写真はめずらしい

    10月19日に和歌山県防衛協会の研修旅行で海上自衛隊の舞鶴基地を訪問しました

    舞鶴は、日本海側で唯一の海上自衛隊基地です

    天然の良港で、大日本帝国海軍時代から多くの重要施設があります

    他の写真はこちら
    アルバム

     

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  61. OCT
    17
     

    十夜会のご案内

     いつもお世話になります。皆様お元気でご活躍のことと拝察いたします。 さて、例年のとおり各家精霊をお迎えして十夜会を執り行います。 皆様どうぞお参りください。

    日   平成24年11月3日(土)文化の日
    時   午後3時 開式
    場所  長保寺 御霊屋

    御霊屋(寛文7年 1667 和歌山県指定文化財)が内拝できるのは、一年でこの日だけです
    この機会に、一般の方もどうぞご参拝ください

    長保寺十夜会(じゅうやえ)は大治3年(1128)より始まった不断念仏(ふだんねんぶつ)を連綿と伝えています

    不断念仏式 一巻 紙本墨書 縦27.4 横195.8
    鎌倉後期(14世紀) 長保寺蔵

    長保寺では大治3年(1128)から念仏が唱えられていました
    法然さんが1133年生まれ、親鸞さんが1173年生まれですから、これは、かなり古いです
    念仏はもともと天台宗でおこなわれていました
    中国の五台山の竹林寺というお寺でおこなわれていた方法を、慈覚大師がそっくり比叡山に移したのが念仏の始まりです
    長保寺では、その念仏を今に伝えています

     

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  62. OCT
    16
     

    10月上旬 長保寺の花の接写

    蟻とアクレビアス・レッドバタフライ

    蜘蛛と矮性百日草

    ミツバチとコスモス

    コスモス

    ベニバナシモツケ
     
    シュウカイドウ

    ダチュラ・バレリーナパープル

    ピンクの百日草

    チョウチョと黄色百日草
     
    黄色百日草

    蟻とオクラの花

    チョウチョとピンクの百日草

    亀虫?とネコジャラシ
     
    小菊
     
     
     

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  63. OCT
    12
     

    ホトトギス 接写リング

    ホトトギス 

    接写リングを知らない人もいると思います
    僕など、高校生の頃使っていたことがあって、もう40年前の話になってしまいます

    絞りのついたレンズの後ろに継ぎ足して使います
    このレンズも中古でちょうどあったので衝動買い(^^;;

    たまたまネットで見かけて、懐かしくてポチってしまいました

    いろいろな組み合わせで、拡大倍率が変わります
     
     
     
    中古レンズと接写リングの組み合わせで、2万円位でF1.4の接写が出来るわけですね
    まあ、F1.4だとピントが薄すぎて、なんだかわからなくなりますが

     
     
     
     
     

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  64. OCT
    6
     

    仏前結婚式

    大壇の紫の打敷 葵紋と三鍬形紋

    外陣の幡 葵紋と三鍬形紋 左右で三鍬形紋の散らし方が違います

    明日、長保寺の本堂で仏前結婚式があります

    本堂の内部は、結婚式用の荘厳をします

    仏式の結婚式の特徴は、新郎新婦が、自分達で誓いの言葉を述べることです
    結婚し、夫婦となり、家庭を作ることを、自ら誓います

     
     

     

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  65. OCT
    5
     

    信じてくれている

    十一面千手千眼観世音菩薩立像 長保寺蔵 江戸後期

    この観音さんは、皆様の多種多様な願いをかなえるために、たくさんの顔と、たくさんの手と、そのたくさんの手それぞれに眼を持っています

    でも、よく見てください
    胸の前で手を合わせ、合掌しています

    あなたを、拝んでいるのです

    あなたが観音さんを信じるのではありません
    観音さんが、あなたを信じているのです

     
     

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  66. OCT
    4
     

    自分を信じる

    阿弥陀如来坐像 長保寺 江戸後期

    「問題を解決する力は自分自身の中にある」というのが仏教の基本です

    朝起きて、便所に行くのも自分
    腹が減って、なにかを食べるのも自分
    だれも代わってやってはくれないのです

    その「力の源」はなにか、気づくには
    ちょっと微笑んで、深呼吸してみてください
    そう、阿弥陀さんのような表情で

     

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  67. OCT
    2
     

    9月の写真

    9月の写真コーナーを長保寺のホームページにつくりました

    長保寺の9月の写真

    写真をクリックしてください
     
     

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  68. OCT
    1
     

    9月30日の台風被害

    倒木が参道をふさいでいます

    くわしくは、こちら
    http://www.chohoji.or.jp/tahuhigai20120930/index.html

     

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  69. SEP
    28
     

    季節の変わり目

     

     

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  70. SEP
    21
     

    9月21日 朝の大門

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  71. SEP
    20
     

    国宝大門の足元の土間舗装

    大門の足元の舗装が終わりました
    周辺の片付けも終わり、すっきりしました
     

    土にセメントを混ぜて塗ったものです

    塗ってから、乾かないうちに金属ブラシでこすって、土のような風合いを出しています

    明日の彼岸のお参りに支障が出ないよう工事をしました

     

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  72. SEP
    19
     

    9月19日の朝の様子

     

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  73. SEP
    18
     

    9月18日 雨に濡れた石橋

     

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  74. SEP
    17
     

    9月17日の朝の様子

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  75. SEP
    14
     

    読売新聞で万物供養祭が紹介されました

    読売新聞 和歌山版 2012年9月13日
     
     
     
     
    長保寺の大門の近くにある長保寺池のほとりには、江戸時代の長保寺住職の建てた石碑があります
    本堂で勤行の後、この石碑の下で「放生会(ほうじょうえ)」を行い、ドジョウを放流しました
     

     
    石碑の裏には「天保十一年(1840)」の文字が刻んであります
     
    天保飢饉は天保三年から天保十年の間、続いた大飢饉で、長保寺周辺では、10人に一人が餓死した記録が残されています
    しかし、長保寺のある谷筋だけは、この池のおかげで、一人の餓死者もでませんでした
    今でも毎年、地元の字で、池を掘った長保寺住職への感謝の法要が営まれています
     
     

    飲める水があることに感謝
    食べることのできる食材のあることに感謝
    食材達の命に感謝、ですね

     

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  76. SEP
    10
     

    黒部平より北アルプスの展望

     
     
     
     

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  77. SEP
    5
     

    仁王さんに金網をします

    大門の仁王さん、修理後に金網をしないつもりでしたが、残念ですが、そうもいかないみたいです

    今日見たら、捨て場所に困ったのだろうと思いますが、仁王さんの柵の内側に、小さな仏像が置かれていました
    金属製で、奈良大仏のみやげ物です

    こちらが、全く考えてもいないことをする人がいるものです

    実際に、柵から手を伸ばせば、仁王さんが触れる距離でもあります
    当然、鎌倉時代には金網は無かったわけですが、「より安全」にするには、金網やむなしですね
       

     

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  78. SEP
    4
     

    カレンダー撮影

    今日は、大阪大仏堂さんの来年のカレンダーの撮影をしました

    中外日報の取材もありました
    これは、本堂のLED照明についての取材
    仏殿用のLEDは、大仏堂さんが商品開発したのです

     

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  79. SEP
    2
     

    鬱蒼とした藩主廟所

     
     
     
    曇りの日は、藩主廟所の中は、鬱蒼として薄暗い
     
     
     
     

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  80. AUG
    31
     

    多宝塔の避雷針

    文化財建造物には、必ず避雷針を取り付けなければなりません
    取り付け方は、いろいろありますが、今回の修理では、塔芯の横に付けることになりました
    以前は、先端部分につけていたのですが、本体の塔芯を傷つけるので、ちょっとかっこがわるいのですが、横に付けました

    朝日で光っていますね

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  81. AUG
    31
     

    本堂前の石畳

    石畳を高圧洗浄機で洗いました
    気持ち、綺麗になりました

    色目の違う石を組み合わせているのが、よくわかります

     

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  82. AUG
    27
     

    金剛力士像

    金剛力士像(仁王像) 弘安9(1286)年
     
     
     
     阿形

     吽形

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  83. AUG
    25
     

    国宝大門 仁王

     阿形
     
     吽(うん)形
     
    大門は嘉慶2(1388)年建立です
     
    仁王像はそれより古く、弘安9(1286)年です
    記録から見ると、これより古い仁王像は、国宝の東大寺南大門の仁王(1208)など3組しかありません
    残念ながら、長保寺の場合は、年号が像本体に墨書されているのが確認されていないので、県指定止まりになっています
    墨書が見つかれば、国指定の審議が必要になると思います
     
     

    長保寺木造金剛力士立像像内納入文書断簡

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  84. AUG
    24
     

    過去の国宝修理の資料

    大変に貴重な資料です

    国や設計管理事務所には、膨大な量のこういった資料がありますので、古いものを探し出すのは容易ではありません
    古いものは、ほとんどの場合、すでに失われてしまっていることが多いのです
    県や市レベルになると、整理された保存そのものが行われていません

    現場の細かな記録などを含めて、所有者が、まず責任をもって資料を保存する必要があります

     
     

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  85. AUG
    24
     

    多宝塔からの日の出

    朝の7時30分の様子です
    多宝塔の真後ろから、日が出てきました

     

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  86. AUG
    24
     

    天の川

    8月24日の夜空

     
     

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  87. AUG
    21
     

    領土問題考

    漠然とした思いなのですが

    日本は、イスラエルのように、周りを敵国に囲まれた環境になっていくのかもしれない

    いや、「既にそうだ」と言われそうですが、太平洋戦争後、日本との正規軍の衝突は起きていませんから、まだ、「既に」と言うのは早いような気がします

    日本周辺は、このまま無策が続けば、中東地域のような恒常的な軍事的紛争地域になる可能性を秘めている
    幸い、日本は周囲を海に囲まれているから、肌で危機を感じる機会が少なくて済んでいるが、軍事的な緊張は、どんどんと高まりつつある

    非武装なら、平和になる
    平和を願っていれば、平和になる
    武器や軍備を語る奴は、平和の邪魔
    綺麗ごとを言っていれば、綺麗になる
    アメリカ兵は、日本人のために死んでくれる
    自衛隊は違憲だから、日本に必要ない
    など

    これらの、理屈は、それだけ聞いていると、一見つじつまがあっているのだが、周囲を取り巻く国々の思惑が、急激に変化してしまったので、残念ながら陳腐な妄想になってしまった
    「北朝鮮は地上の楽園」というお説も、実際見てみて現実によって否定されるまでは、理屈としては成り立っていたわけで、同じように、いわゆる「平和ボケ」も、理屈としては存在し得る時代もあったということになる

    嫌日、あるいは反日、といった立場を、こちらからどうこう言って、変えさせるのは難しいので、特に興味は無い
    こちらとしては、平和と友好を高める方策を講じるだけのことで、その効果がどうかは、相手があるので、やってみなければわからない

    中国や韓国、北朝鮮には、それなりの言い分があるのだろうけど、デモや絶叫では、そもそも論理的な理解ができないので、国と国の問題解決にとっては、なんら得るものがない
    デモ、絶叫、などが、暴力としてエスカレートしていけば、最終的には軍事衝突になる
    反日が、感情論と絶叫に終始するなら、軍事力行使へ道が続いていると、言わざるを得ない

    特に中国には、言論の自由がなく、まともな選挙もないまま、暴動が黙認されている
    他に自己主張の場がない人々は、暴動を自己主張の手段にすることになる
    これは、中国自身にとって、不幸なことですよ

    2010/12/11撮影 中国厦門(アモイ)胡里山砲台 地元では超有名な観光地
    写真はドイツ製クルップ砲、現存する大砲では世界最大
    清朝によってつくられたが、結局、一発も発射されなかった
    砲身は台湾の金門島に向けられている
     
     
     

    太平洋戦争で、日本はアメリカと戦争して負けた
    勝った負けたで、決着がついたのは、実際のところ、この二国間だけなのです
    あとは、いわば、尻馬に乗っかって勝ったことになった国があるだけです
    まあ、勝っても無いのに、勝ったことになった
    このあたりから、日本周辺の国境問題が不完全な現状になってきているのではないか
    単純に言えば、狡猾な盗賊行為の正当化が、国際社会では可能なのです
    謀略など、たしなみとして、するのが当たり前なのであって、それを責めても、責めるほうがわかっていないだけのことです
    この不愉快な現実から議論を展開しなければ、現実無視の屁理屈になってしまう

    今の日本が先ずやるべきことは

    論理的に万全の準備をして、領土問題を理路整然とした議論の対象にする
    領土の実効支配の非正統性を、一切の論理的矛盾無く展開する

    こういった、いわば、「言論戦」ですかね
    これが不要だと言うなら、一足飛びに、軍事力の行使にいってしまう

    その上で、軍事力行使が無効、あるいは、高すぎる代償を必要とすることを、わからせる
    そのためには、昔なら、「軍事力の示威」と言ったのだが、今風に言うなら、「わかる奴にはわかる展示訓練」を、怠り無く、する必要がある
    日米同盟と共同訓練は、双方にとって、益々重要になる

    憲法改正や、自衛隊増強は、それはそれで重要だが、べつだん諸外国は、そんなことお構いなしに自国の都合を展開しているのだし、待っていてもくれない
    これは、外国が相手ではないのだから、自分達でやろうと思えば、明日からでもできることなのです
    いわば、日本人が自分で、ああだこうだと、勝手に盛り上がっているだけで、ふつうにさっさと、やるべきことをやれば済むのです

    最後に
    潜水艦だけは、地域で突出した存在でなければならないと思う
    日本が原潜を持つ選択肢は、もう消えた
    したがって、守りに特化した配備でしょうね
    日本だからこそ、出来ると思う

    江戸時代
    刀を抜かせないことを目的にして、様々なことが行われた

    頻繁な国替え
    天守閣の新築禁止
    裃を着て、手を振り上げられなくする
    座るときは刀は右に置く
    参勤交代などによる経済負担
    出女入鉄砲の監視
    思いつくだけでも、けっこうある

    「軍事力行使をしづらくする」という基本戦略ですね

    戦争が嫌い、軍隊が嫌いは、それはそのとおりで、なんら反論の余地はないのだけれど
    向こうから、仕掛けてくるのですよ
    だから、選択の余地など無いのです

    まあ、これからの「平和ボケ」は、よく言って「利敵行為」
    はっきり言えば、「謀略への加担」ということになってくると思うよ

     

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  88. AUG
    19
     

    高砂百合

     

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  89. AUG
    17
     

    大門と芝生 快晴です

    工事の素屋根がなくなり、見慣れた風景が戻ってきました

     

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  90. AUG
    16
     

    灯明会 終了

    朝の8時20分です
    昨日は、ありがとうございました

    灯明を消灯し、灯明会は終了いたしました
    もう、きれいに片付けが終わりました

     

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  91. AUG
    15
     

    灯明会の動画

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  92. AUG
    15
     

    灯明会 夜店の様子

    皆様、今日はお参りいただきましてありがとうございました
    夜の7時から、9時まで、賑わいました

     

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  93. AUG
    15
     

    灯篭と売店の準備

    灯篭を並べます
    日が暮れると幻想的になります

    夜店の準備
    スーパーボール、ヨーヨーつり、くじ引きがあります

    イルミネーションは、大門にも飾ります

     

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  94. AUG
    15
     

    朝の鯉

    朝、鯉に餌をあげます
    雨の後で、池の水温が低く、ちょっと動きが鈍いようです

     

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  95. AUG
    14
     

    参道の灯明

     
     

     
    今日は、供養のための点灯です

     

    長保寺 灯明会

     

    8月15日(水) 午後7時より

     
    長保寺参道に灯明をお供えし、ご先祖の冥福を祈ります
     
     
    提灯を8月13、14、15日
    の三日間、ご供養のため点灯いたします
     
    売店の夜の営業は15日だけです

     

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  96. AUG
    13
     

    供養の灯明を点灯しました

    写真を撮っていたら、あいにく雨が降り出しました
    雨でも点灯いたします

    本日から、三日間、灯明を点灯します
    15日の夜は、売店があります

     

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  97. AUG
    13
     

    お盆のお供え

    内仏、諸仏のお供え
     
     

    内仏、諸霊のお供え
     
     
     御霊屋、紀州徳川家歴代藩主のお供え
     
     
     御霊屋、紀州徳川家ご家族様のお供え
     
     
     
    写真に写っているのは一部です
     
    こんなことをしているのだ、ということでご覧いただいています
     
    こうやってお供えしてから、お盆のお勤めをします
    お下がりの供物は、まとめて施餓鬼します
     
     
    お供えの内容は

    白 寒天
    黒 ナス
    赤 にんじん
    黄 カボチャ
    青 キュウリ

    野菜が五色になるようにします
    これと、ご飯と水

    江戸時代から続く、長保寺のお供えの作法です
    五色と水が、仏式の正式なお供えに必要です

    どうしても、なにも無くても、最低限、水は必要です



    五色の意味

    青–空–前五識–妙観察智,阿弥陀如来
    黒–風–意識—-成所作智,不空成就如来
    赤–火–阿頼耶識–大円鏡智,阿しゅく如来
    白–水–如来蔵識–法界体性智,大日如来
    黄–地–末那識–平等性智,宝生如来

    前五識—眼,耳,鼻,舌,身,の五つの感覚器官

    意識—起きている時の普通の意識

    末那識—自意識,自分という感覚を作る

    阿頼耶識—潜在意識,記憶を蓄える

    如来蔵識—仏心

    お供えを五色にするのには、深い理由があるのです

      

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  98. AUG
    11
     

    灯明会の準備

    13日からの灯明会の準備の提灯を吊りました

    長保寺 灯明会

     

    8月15日(水) 午後7時より

     
    長保寺参道に灯明をお供えし、ご先祖の冥福を祈ります
     
     
    提灯を8月13、14、15日
    の三日間、ご供養のため点灯いたします
     
    売店の夜の営業は15日だけです
     
     
     

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  99. AUG
    9
     

    多宝塔に葺き直された中世瓦

    今回の修理で、中世の瓦で使える物は、また屋根に戻され、使われています
    多宝塔の、一層目二層目の東面に中世の瓦が集められて葺かれています
    一層目と二層目では、瓦の大きさが違います

     
     

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  100. AUG
    8
     

    多宝塔と夏の星座

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  101. AUG
    7
     

    大門が姿を現し始めました

    工事足場の撤去が進み、大門が姿を現し始めました
    今週一杯で、撤去作業が完了する見込みです

    ぱっと見、どこをどう直したのか、よくわかりません
    文化財修理事業は、こんなもんです

    (詳しい修理内容は、修理報告書でご覧いただけます)

      

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  102. AUG
    6
     

    多宝塔の夕景

    今日も一日お疲れ様でした

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  103. AUG
    5
     

    カキ氷

     
     
    夏場は観光客が少ないので、日曜しかやっていません
     
     
     

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  104. AUG
    5
     

    御霊屋の畳廊下

    寛文2年(1662)9月に工を始め、同6年7月柱立、同7年11月に落成
    和歌山県指定文化財

    この畳廊下の部分は、古いほぞ穴の痕から類推すると、外廊下から改築された可能性があります

     
      
     
     

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  105. AUG
    5
     

    8月5日早朝

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  106. AUG
    4
     

    夏休みの宿題

    茶碗蓮の葉
     

    夏休みの宿題は、図書館で調べて欲しい

    母親と、いきなり尋ねてきて「仁王さんについて教えてください」とか、やめて欲しい

    電話で、「吉宗は紀州で何代目の藩主か」などと、これは必ず母親がかけてくる
    最初のうちは、歴史好きの中年女性が多いと思っていたけれど、子供の宿題を親が調べているのです
    県立博物館や、学校の図書館で、ご自分でお調べいたたけばわかることです

    ホームページを見てくれれば、いちばん手っ取り早いが、こういう人たちは、ご自分で調べたりはしませんから

    こちらは、仕事の手を止めて応対せざるを得ないのです
    そういう想像力が、全く働かないのでしょう
    愛想のない言い分に聞こえる方もいらっしゃるでしょうが、頻繁にこういうことがあると、とても、困るのです、ご理解ください

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  107. AUG
    4
     

    鎮守堂

    夏の日差しを受ける鎮守堂(1295 重文)です

    周囲の木を剪定したばかりですので、さっぱりしていますが、ほっておけば、また森になってしまいますので管理を継続しなければなりません

    檜皮ためには、日に当たってよく乾くことが必要です
    落ち葉が、檜皮に堆積するのもよくありません

     
     

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  108. AUG
    3
     

    大門の工事足場の解体が進んでいます

    シートが外され、足場の素屋根が取られました
    細部の仕上げが残っていますが、屋根工事はほぼ終わっています

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  109. AUG
    3
     

    夏の木漏れ日2

    紀州徳川家廟所の参道 初代藩主前付近

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  110. AUG
    2
     

    戦争と仏教

     
    そもそも
     

    「戦争と仏教」というテーマで一冊の本が書けます
    ここでは、おおげさな内容ではありません

    まあ、事実関係について、ちょっとした知識を得ていただこうということです
     
    日本仏教は538年に朝鮮半島経由でもたらされた、というのは学校で習ったと思います
     
    仏教推進派が蘇我氏、仏教反対派が物部氏です
    今風に言えば、グロバリゼーション推進派が蘇我氏で、伝統墨守派が物部氏ということになって、熾烈な権力闘争から武力衝突に発展しました
     
    形勢不利であった蘇我軍を立て直したのが聖徳太子です
    蘇我軍は合戦に破れ、生駒の信貴山に逃げ込みました
    そこで聖徳太子が仏教守護の神様である四天王像を彫り、「この戦に勝てば四天王のための寺を建てる」と誓い、体勢を立て直し、物部氏を撃破しました
     
    593年、聖徳太子は日本最初の官寺である、四天王寺を建立しました
     
    ちなみに、信貴山では、破魔矢をお授けしておりますが、元々は鏑矢(かぶらや)です

    鏑矢は射ると音を鳴らして飛ぶので、戦闘開始の合図に使われました
    聖徳太子の勝ち戦にあやかった縁起物です
    僕は、学生時代に信貴山で毘沙門天の祈祷のバイトをしたことがあるので、確かな話ですよ

     
    もひとつ脱線すると、四天王寺を最初に建てた大工の棟梁が金剛さんです
    今、長保寺の国宝修理に来ている金剛組は、この金剛さんから連綿と続いている宮大工の会社です
    現在も、会長は金剛さんです
     
     
    さて、つまり
     
    日本における最初期の仏教は、戦勝祈願が大事な役目であったのです
     
    先祖供養とか、修行して悟りを開く、などが重視されるのは、だんだんと個人生活が重視されてきた後世のもので、仏教の始まりは、鎮護国家が重視されていたのです
    奈良時代に国分寺が全国に建立されたのも仏教による護国が期待されたからです
    『金光明経』『仁王経』『法蓮華』など、護国経典とされるお経もあります
     

    歴史を振り返れば、大きな戦争の時は仏教各派本山で敵国調伏の様々な祈祷が行われましたし、戦国時代の武将は、それぞれ武運長久の念持仏を持っていました

     
     

    長保寺本堂 毘沙門天立像
    (長保寺にはこのほか、広目天、持国天、増長天の四天王が勧請されています)
     
     
    「仏の顔も三度」という諺がありますが、これ元々は仏教の話です
     
    お釈迦様の生国のシャカ国の隣にマガダ国という大国がありました
    マガダ国がシャカ国に后をよこせと言って来たとき、シャカ国は奴隷女を王女であると偽って、マガダ国に嫁がせました
    そして生まれたのがビンビサーラ大王です
    しかし、成人して自分の出生が、シャカ国の陰謀によるものであることを知ったビンビサーラ大王は怒り狂い、シャカ国を滅ぼそうと大軍で向かいました
     
    ところが、マガダ国の軍勢が行軍する道の途中に、お釈迦様が座っているではありませんか
    ビンビサーラ大王は深くお釈迦様に帰依していましたが、お釈迦様がシャカ国出身であることも知っていました
    それで、いったん軍勢を引き返させました (1回目)
    ところが、やはり許しがたい思いがつのり、また大軍で押し寄せます
    すると、またお釈迦様が座っていて、軍勢は引き返しました(2回目)
    でも、もう一回、軍勢が向かいます
    また、お釈迦様が座っているので進めません(3回目)
     
    そして、4回目、復讐心に燃えるビンビサーラ大王が軍勢とともに進軍すると
    お釈迦様は座っていませんでした
     
    シャカ国の人々は、ビンビサーラ大王の軍勢に皆殺しにされ滅亡しました
    紀元前500年位の話です
     
     
    ここから1000年ほどたって、聖徳太子の戦勝祈願にどうつながるのか
     
    仏教は、間口も広ければ、奥行きも深い
    一面だけ捉えても、わかったことにならない一例ではあります

    これを、自分のこととして考え続けるのが、生きた仏教だと思いますよ

     

     
     

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  111. AUG
    2
     

    大門の工事足場の解体が始まりました

     
     

    急ピッチで足場の解体が進んでいます
    お盆までには、設計管理事務所も撤去されます

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  112. AUG
    2
     

    月明かりの多宝塔

    月って、写真に撮ると、けっこう明るいんですね

    一人で写真を撮っていると、裏の山でいろんな動物の鳴き声がして、ちょっと不気味でした

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  113. AUG
    2
     

    夏の木漏れ日

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  114. AUG
    1
     

    長保寺灯明会 ちょうちん受付のお知らせ

    長保寺 灯明会

     

    8月15日(水) 午後7時より

     
    長保寺参道に灯明をお供えし、ご先祖の冥福を祈ります
     
     
    提灯を8月13、14、15日
    の三日間、ご供養のため点灯いたします
     
    売店の夜の営業は15日だけです
     
     
     
     
    霊名提灯 1000円 
     
    灯明の受付は先着順に8月12日までです
     
     
     

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  115. AUG
    1
     

    雨に洗われた多宝塔

    修理の後、足場と覆いを外して初めての雨に洗われて、瓦と相輪が輝いています

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  116. JUL
    30
     

    大棟鬼瓦

    修理工事完成間近の大門の大棟の鬼瓦です

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  117. JUL
    29
     

    いそゆき DD127 汎用護衛艦見学

    7月28,29日
    和歌山市築港の護衛艦展示を見学にいきました

     

     

    こちらで別の画像をご覧いただけます

    アルバム1

    アルバム2

     
     
     
     
     
     
     

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  118. JUL
    27
     

    ロケのお知らせ

    テレビ毎日放送
    「ちちんぷいぷい、昔の人は偉かった」ロケのお知らせ

    7月30日(月)紀州東照宮を日の出頃出発します
    朝5時ごろだと思います
    (和歌山城出発は遠すぎるため変更になりました)
    出演者は、くっすんさんと、山中真さんの予定

    4時30分頃長保寺到着予定
    長保寺で1時間ほど撮影

    放送は8月9日(木)テレビ毎日放送で、午後5時ごろ

     

     

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  119. JUL
    26
     

    文化庁の完成検査が終了しました

    本日、文化庁による国宝修理事業の検査が終了いたしました

    修理報告書の記載について、より厳密な表現をするように指導がありました
    大門、多宝塔、鎮守堂と修理現場も全て視察していただきました

    終盤まだ、若干の修理箇所が残っていますが、順調に事業が完了する見込みです

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  120. JUL
    25
     

    7月25日の多宝塔

     

    多宝塔の縁の隅が、まだ修理中です

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  121. JUL
    23
     

    毎日放送「ちちんぷいぷい」で放送されます 予告

    毎日放送「ちちんぷいぷい」の「昔の人は偉かった」のコーナーで長保寺が放送されます

    放送日は関西で8月上旬の木曜日の予定です
    国宝を尋ねるシリーズで、今回は和歌山城から長保寺まで歩きます
    僕も、ひょっとしたら写ります(^^)/

    くわしくは、日が迫りましたら改めてお知らせします

    過去の放送では、加太の淡島神社から根来寺の国宝多宝塔まで歩いています

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  122. JUL
    21
     

    中世瓦の保存

     
     

    今回の国宝修理で屋根から降ろされた中世の瓦です

    打音検査で、今後使用できないことが確認されましたが、鎌倉時代の瓦は、その存在自体が貴重なため、保存されることになりました
    検査して使用できるものは、今回の修理で、また屋根に葺かれました

    これらの瓦は、年代的には、650~700年前の瓦です
    国宝の本堂、多宝塔、大門と使いまわされていた形跡もあり、また、多宝塔の建立年代(1357)よりも古い多宝塔用の瓦と思われる物もあり、現在も詳細は調査中です
    調査結果は、国宝修理報告書に掲載されます

    この写真では、上の段にいくほど貴重な瓦です
    年代の指標になる瓦が一そろいあります

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  123. JUL
    17
     

    お勧めしたい本です

    日本人の宝

    http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-80288-6

    こちらで中が少し読めます

    最近老眼気味で、読書が億劫になりました
    ひさびさに、読みたくなった本です
    皆様にもお勧めします

    塩沼さんは、今はもう偉くなってしまいましたが、僕は、修行中のエピソードを少し知っているのです

    大峰で回峰をしているとき、塩沼さんが僕の友人と知り合いになって、その友人から回峰中の不思議な体験の話を聞きました
    塩沼さんは、どうも公にされていない話のようなので、ここには書きませんが、山中の修行の精髄にせまる荒々しい宗教体験です

    本の中では、深い学識を披露されていて、学者のような印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、霊的な世界の深淵に触れたお方です
    なんのこっちゃと思われるでしょうが、僕としては、ひさびさにお勧めできる人です
    明治時代に、大峰の金峰山寺の管長になられた五条さんが長保寺で加行されたご縁もあるので、ひっぱってひっぱると、ひょっとして兄弟弟子かもしれません

     

    本の内容は、今の時代、賛否はあるのでしょうが、どなたにとっても新鮮な視点に触れる部分があると思いますよ

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  124. JUL
    15
     

    明日の施餓鬼の準備

    7月16日(月)午後3時より、例年の施餓鬼会を行います

    本堂を掃除して、仏器を磨き、施餓鬼壇を出し、大壇を外側に向けて回して置き、内陣の準備をしました
    施餓鬼塔婆の準備も含めて、2週間位かかります

    明日は、5ヶ寺の住職が集まります

     
     

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  125. JUL
    12
     

    リンク追加のお知らせ

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  126. JUL
    11
     

    檜皮屋根の葺き替えの終わった鎮守堂

    鎮守堂(重要文化財 1295)
     
     
     
     
     

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  127. JUL
    11
     

    7月11日の多宝塔

    7月下旬に文化庁の完成検査があります
    修理の説明と報告については、正式な修理報告書が出版され、全国の公立図書館に配布されます

    僕からの説明は、その後にさせていただきます(^^)/

     

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  128. JUL
    5
     

    多宝塔の工事足場がとれました

    長保寺 国宝 多宝塔 (正平十二年 1357)

    天候を見ながら、足場が順次片付けられます

    解説はこちら

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  129. JUL
    4
     

    多宝塔が姿を現し始めました

     

    工事足場の撤去が進み、多宝塔の姿が見えてきました

    少しの間、本堂前に工事資材が置かれますので、ご参拝の皆様には、ご不便ご迷惑をおかけいたします

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  130. JUL
    2
     

    鎮守堂の工事足場の撤去

    鎮守堂の工事足場の解体が始まりました

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  131. JUL
    2
     

    多宝塔の工事足場の撤去

    多宝塔の工事足場の解体が始まりました

    去年の4月からの工事が一段落します
    7月終わりには大門の工事足場も撤去の予定です

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  132. JUN
    30
     

    梅ジュース

    毎年、梅ジュースを作ります

    梅の木は何本かありますが、今年は不作でした
    それで、ジュースも例年の半分くらい

    さっぱりとした甘さで、おいしいです

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  133. JUN
    29
     

    「御霊殿の調度」のリンクを追加

    長保寺ホームページの「長保寺と紀州徳川家」のページに「御霊殿の調度」のリンクを追加しました

    http://www.chohoji.or.jp/tokugawa/toku.htm

    御霊殿の調度

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  134. JUN
    25
     

    御霊殿(おたまや)の調度 14

     
     
     
    紀伊徳川藩主位牌宮殿の前の仏間にある密壇の灯篭です
     
    黒塗りの密壇は江戸時代のものですが、ごく一般的な形です
    その密壇の両脇に一対の灯篭があります
     
     
     
    塗金三葵紋六角灯篭 一対
    江戸初期  紀伊徳川藩主位牌宮殿前仏間
     
     
    正面
     
     
     
     
    灯篭の軒下に細かい細工の意匠が施されています 気がつきにくい場所です
     
     
     
     
    長保寺バイパスの灯篭は、この御霊殿の灯篭をモデルにして作られました
    平成8年竣工
     
     

     
    工事の時に作られた雛形
     
    最初は当時の下津町にありましたが、竣工後に長保寺に奉納されました
     
     
     
     

     

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  135. JUN
    24
     

    御霊殿(おたまや)の調度 13

     
    徳川頼倫(よりみち)の葬儀の際(大正14年 1925)に奉献されたと考えられる、布製造花です
     
    残念ながら、本体には何も書いてありません
    記録もなく、いつの時代に奉献されたか推量するしかありませんが、すでにガラスがあって、紀州徳川家が勢力を保っていた時代というと、まだ農地改革も無く財政も豊かであった、徳川侯爵家の時代のものと考えられます
    立派な漆塗りのガラスケースに収められ、今でもよく色が残っています
    極めて丁重に扱われていることから、皇室から贈られたものかもしれません
     
     
     

    紀州徳川侯爵家霊前奉献布花 一対 右側 
    大正末期~昭和初期
     

     
     
    紀州徳川侯爵家霊前奉献布花 一対 左側 
    大正末期~昭和初期
     
     
     
    江戸時代は、紀州(約30万石)と伊勢(約20万石)をあわせた領地の藩主が紀伊徳川家でした
    明治になり、廃藩置県で和歌山県と三重県になりましたので、それより後は紀州徳川家となります
     
     
     
     
     
     

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  136. JUN
    23
     

    御霊殿(おたまや)の調度 12

     
    この華瓶は藩主宮殿の前ではなく、隣の部屋の奥方様の宮殿の前にあるものです
     
    奥方様の宮殿の前に置かれることを意識して、文様が女性的です
    藩主宮殿の前にあるものを模して、別の時期に作られたものと考えられます
     
     
     
    像耳塗金散流水文様青銅華瓶
     
    江戸時代 紀伊徳川藩主御霊殿奥方様位牌宮殿前
     
     
     
     
     
    狭間(さま)に流水と紅葉でしょうか、線描されています