本行院

  

現在、海南市歴史民俗資料館になっているところは、江戸時代には長保寺の搭頭寺院である本行院がありました。

現在は、コンクリートの建造物で歴史の面影は全くありません。歴史的景観への配慮が無かった時代の建造物です。

 

 


昭和初期と思われる写真 
江戸時代の絵図面と同じ間取りであることがわかります 江戸時代と同じ姿で残されていました。

第二室戸台風の時に倒壊しました

当時、二家族の方が下宿していました。北側の部屋に下宿していた方は倒壊直前に脱出しました。警察官の家族が表玄関間に下宿していましたが、ご主人は台風警戒勤務で外出されていて、留守番の家族が倒壊した屋根の下敷きになりました。母親が赤ん坊をかばって、覆い被さるようにして亡くなり、下敷きの赤ちゃんは助かりました。最近、その時の赤ちゃんだった娘さんが訪ねてきました。

 

 

 
長保寺絵図面(廟所絵図 部分)

 


間取り図  大変に貴重なものです
西上の炊事場は土間です

寺務所門の図面もありますが、丹塗りで赤門と言われて親しまれていました。資料館建設の時、撤去されました。今なら考えられないことです。文化財への考え方が未熟な時もあったのです。

東側に小さな仏間がありますが、地蔵菩薩立像が奉られていました
今は、長保寺本堂にあります

 


前のページに戻る
最初のページに戻る
長保寺の紹介
長保寺の法宝
聖地巡拝
長保寺と紀州徳川家
歴史の散歩道
参拝案内