受付屋根の切褄(きりつま)


 

二つの屋根を比べてみると・・・
屋根の端の部分(切褄)の瓦が下向きに葺いてあります
普通はやらないです

懸魚(げぎょ、下に向けて垂れ下がっている飾り)も似せてあります

実は、上の写真は長保寺の受付

下の写真は、奈良の海龍王寺の西金堂(天平3年(731)重文)の屋根です

長保寺の受付は、海龍王寺の重文西金堂の屋根を参考に作られたのです

いえいえ、パクリではありません

海龍王寺と長保寺には深い縁があるのです

長保寺に伝わる、「隅寺心経」は、この海龍王寺で書写されたのです
海龍王寺を、別名、隅寺(すみでら、天平時代には奈良の都の隅にあったから)というのです
その隅寺で書写されたから「隅寺心経」

古い縁のあることを示すために、屋根の葺き方の仕様を取り入れたのです

長保寺 心経 紙本墨書 縦26.0 横42.2  天平時代(8世紀) 長保寺蔵
くわしい心経の説明はこちら 図解 般若心経