2007-01-18

戦略が先だよ

日本はいままでもずっと、ロシアと中国の核ミサイルの標的になっていたわけですけど、北朝鮮の核実験で、ますます核の脅威を実感するようになったせいでしょうか
国防に対する考え方は劇的に変わってきているのかもしれません

とにかく非武装中立なんてことを言っていた人がつい最近までいたんですからね

それが、日本核武装論の出現だものね
まあ、昔からあるけど

軍事的問題に関しては、どうしても感情的になりやすく、特に日本人は、戦後教育のせいらしいけど、軍事音痴ですから、知りもしないで反応するんだから、ほっといても感情的になりやすくなります
大げさに、大げさに、なるんだよね


核戦略なんか、国民の常識として、どんな考え方があるか知っておかないといかんなー
現代の戦争についても、基本的な常識を知るべきでしょう

これは、無知ですまされる問題じゃありません

とりあえず、5発も核ミサイルを食らえば、日本消滅だからね

知ることを避けて通っちゃだめよ



昨日、ひさしぶりに防衛協会の会合に出席したんですけど、防衛省になったからといって、特に雰囲気は変わってなかったなー
なんというか、マッタリしてます

もう、今の自衛官のみなさんは、いわゆる戦後生まれです
過去の日本の起こした戦争は、そりゃ職業だから、知識としては知っていても、経験してるわけじゃありません

でも
いまある、戦争は知っています

イラクで脂汗を流して任務を果たしましたし、まだ、飛行隊がイラクにいるし、インド洋とゴラン高原にも自衛隊がいます
戦闘行為が無いからと言って、戦争が無いわではありませんよ



1954年10月6日、日本はコロンボ計画(注)への加盟を閣議決定し、開発途上国に対する政府開発援助(ODA)を開始しました。
10月6日は「国際協力の日」


1950年(昭和25年)8月10日、警察予備隊、
1952年(昭和27年)10月15日、保安隊
1954年(昭和29年)7月1日、防衛庁 自衛隊
2007年(平成19年)1月9日、防衛省

同じ1954年に国際協力と自衛隊が始まったというのは
日本の安全と繁栄を守るためには、国際協力が必要
という宿命を暗示してますね
資源もなく周囲を海に囲まれているんですから、繁栄の為には貿易に依存するしかなく、世界が平和で安定している必要があります
食料の自給すらできませんし、石油などのエネルギーもありません

自衛隊が、イラク、インド洋、ゴラン高原にいる理由も、ごちゃごちゃ考えずに、ここのところを理解すればスッキリします

防衛省は英語でMinistry of Defenseになりますけれど、英語から日本語にすると国際的には国防省とか国防軍で、軍隊という意味にしかなりません

ですけれども

自衛隊は、やはり、他国とかなり違う成り立ちをしてるんだということではないですか

国際協力と防衛庁は、同じ年に生まれてるんです
日本の外交戦略、国際社会での意味は、ここに示されています

戦闘能力のみ評価しても、自衛隊の意味はわからない、ってことなんじゃないですか

平和を守り、繁栄に貢献する

そのためには、政府開発援助もし、自衛隊の海外派遣もある、ということじゃないですかね

僕の言い方で言えば、地球規模の共同体意識の構築、のために粛々と仕事をしていくってことです

憲法とか、自衛隊を派遣するときのお題目は、基本戦略の後で考えることですよ
しなきゃならない仕事はしなきゃならないんですからね

順序を言えば
先ず、基本戦略 地球規模の共同体意識の構築
各論、 インテリジェンス、国防、国際協力をどうするか
細部、 インテリジェンスの統括、防衛省、外務省ODAをどうするか
最後に、 最も効果的に実施するための憲法であり、関係法規でしょう

突いたり引いたり、先に憲法論義とかばかりやってるから、国ってもんがわけわからなくなるんですよ

最近のアメリカは勝手なことばかり言いますが、核の笠を借りてるんだからしょうがないですよ
だけど、世界を支配するとか、コントロールするとかじゃない、日本なりの世界観があるってことじゃないですか

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

この投稿へのリンク:

リンクを作成

<< ホーム