2007-01-14

台宗法蔵

台宗法蔵のページを追加しました

こちら

天台宗で使うお経のほぼ全てが網羅されてます

膨大な量です

全国の天台宗の電子仏典員のボランティアが経典からスキャンしてそれを厳密に校正してテキストファイルにしました
僕もやってました
それを天台宗典編纂所がCDにして、シリーズで1,2とあって、今3を準備中です

データそのものは同じですが、CDでは検索しやすいように秀丸エディタで加工するマクロをセットでつけています
専門家はこちらが使いやすいと思います

つまり、このデータがあれば、コンピューターで縦横に検索して仏典で使われた言葉を突きとめることが簡単にできます
仏教学を学ぶ者にとっては画期的なものです

僕が大学生のころは、どこでどんな言葉を使ったか研究するだけで大学教授をやってるような人がいくらもいました
まあ、お経を全部細かく読まないとわからないわけで、大変なことは大変です
丹念に調べると、思想の流れが見えてきて、重要な研究です
それが、今ではコンピューターであっという間です




法華経       八巻

紙本墨書 縦25.7? 25.9 横813.5?1141.1
平安後期(12世紀) 〔巻五・八は明治18年(1885)〕

妙法蓮華経すなわち法華経は、数ある経典の中でも、釈迦如来の教えの精髄が説かれているとされ、今日まで幅広く信仰を集めてきた。
本品は、雁皮紙に銀泥で界線を引き、銀の切箔を天地と紙背にちらし、雲母を全面にほどこした装飾経である。光明皇后筆と伝えられるが、奈良写経をテキストにして平安時代後期に端正に書写された上代様の代表的作品である。文中の加筆訂正は、書写時とそう隔たらない時期のものと思われるが、文の区切りを示す朱点や部分的にみられる朱の仮名書きは、鎌倉時代にほどこされたものと思われる。各巻末には、願主として片岡橘兵衛尉信隆の名がみられるが、平安時代末期に伊予守・修理大夫などを歴任した藤原信隆(1126?1179、母は橘家光女)であるかどうかは疑問であり、むしろ室町時代の人物と考えられる。
長保寺には数多くの法華経が奉納されているが、本品はその中でも年代的に最古のものである。明治の宝物目録によると、明治5年に徳川茂承が長保寺に寄付したものであるが、八巻のうち巻五および巻八は、明治18年に新調・増補されている。




ちなみに、このような便利なデータは天台宗だけしか作っていません

天台宗は経宗とも言って、お経に書いてないことを言ってはならないという伝統があって、非常にお経の言葉にこだわるのです
だから、こんな手間のかかるものを作るエネルギーがあるんでしょう


僕など、とんでもないってことになりますな(^^;)

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

この投稿へのリンク:

リンクを作成

<< ホーム