2006-12-13

花の力

僕の寺は、「花の寺」ってことをキャッチフレーズにしてるんですけど
これは、実際は苦し紛れで思いついたことでしてね

10年ほど前に大河ドラマで「八代将軍 吉宗」が放映された時は大変な数の参拝客が来たわけです
それが、ドラマが終わると同時に激減しました

観光業として捉えると、「国宝が本堂・搭・大門とあるのは奈良の法隆寺と長保寺だけ」とか「紀州徳川家菩提寺で全国最大の藩主墓所」と言ったところで、極端な話、喜んで来てくれるのは文化財オタクだけです

好奇心で一回は参拝しても、それでお終い

毎年何回もいらっしゃってくださる人も多いのですが、なにせ、うちはデカすぎます
経営的には十分な数にはなりません

観光寺院でうまくいっているのは、京都と奈良の一部の大寺院だけです


夕張市が破綻しましたが、観光施設をたくさんつくって、全部だめになりました
立派な箱物を作っても、設備投資を回収できなくなりました
市が食いつなぐには大規模にやらなければならず、赤字が出れば、一気に破綻します


金勘定だけで考えたら、うちなど、とっくに破綻してますけど、お寺ですから、だめならだめで、サイドブレーキをひいて止まっていれば格好はつきます
普通のところなら、自転車操業でも、とにかく運転していなければ、倒れてしまいます


と、いろいろ不純な動機で、大河ドラマ以降の観光誘致を考えて、「花の寺」ってことにしました
和歌山で他に言ってるところがなかったからです

もう10年、新聞広告などし続けて、和歌山で「花の寺」と言えば、うちになりました
これは広告戦略でね、「花の寺」と「長保寺」を結びつけるってことだけやり続けてます
ネットの検索でも、頭の方で出てきますよ





それがですね

花を育てることの意義がですね、注目されるようになってきました

“荒れた学校”を鎮め、再生させてきた話です

「心を癒やす教育がなされていないことが、まず見えてきます」。こう述べて、氏は一枚の写真(97年6月時点)を取り出した。あの「酒鬼薔薇聖斗」と名乗る少年(当時15歳)が在籍した神戸市の友が丘中学校である。校門から見えるプランターの花はすべて立ち枯れている。植木鉢は前年から放置されていたと見え、枯れた植物のあいだから雑草が伸びている。

「毎日新聞」記者だった御手洗恭二氏の愛娘・怜美さん(当時12歳)がクラスメートに殺害された市立大久保小学校だ。「事件が起きた6月は花いっぱいの季節のはずですが、校庭には一輪の花も咲いていない。潤いがない環境でした」。

自宅に放火して母と弟妹を焼死させた高校生が通った奈良市の東大寺学園だ。こちらは、いかにも費用をかけた立派な環境だが、なぜか学校らしさがない。どこかのIT企業の工場か、保養施設のエントランスを思わせるたたずまいで、生徒たち自身が植物を育てている気配はない


くわしくはこちら
「 いじめ・不登校・校内暴力ゼロを“花づくり”で実現した旧真田町 」櫻井よしこ


それで、学校で花を育て、給食を変え(これは僕的には好きなアプローチですね)、授業内容を評価する仕組みをつくり、すでに4年間試行錯誤してきたそうです

結果、客観的には、全体の学業成績が伸びたらしいです


花にこだわるのは、心の教育には花づくりが最も効果的だったという体験からだ。

小動物の飼育、野菜やコメづくり、いろいろ試みましたが、そのなかで生徒たちが最も反応したのが花壇だったのです。


ということです

僕の場合は、不純な思いつきですけど(^^;)

ま、それはそれでいいんじゃないの

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