2006-11-14

願い事帖

本堂の前に、「願い事帖」として、願い事とお名前を書いていただく帳面をおいてあり、参拝された人は自由に御自分の願い事を書くことができるようにしてあります

それを、勤行の時読み上げて祈願と供養をします

以前は護摩木がおいてあったのですが、護摩を焚かずに貯まってくると、どうしようもなく体がだるくなってきてしょうがないので、これでは身がもたないと思い、やりかたを変えました

いろんな願い事があります


家内安全、身体健全が80%以上でしょうか
以外と交通安全はないですね

お金持ちになれますように、とか、良縁祈願とかいろいろです

いままでで一番微笑ましかったのは「とうちゃんがながいきしますように」


それがですね、ある時、「死ね」「みんな死ね」などと書かれている日が続きました



ある日、誰が書いているのか分かりました

ぶつぶつ独り言をいいながらお参りにくる女の人でした
恐らく統合失調症でしょう

憑依されているのだろうと思いました


僕は伽藍の阿弥陀堂の裏手にある施餓鬼のため建立した石の搭婆のところで、その女の人に憑いている霊のために供養しました
憑依するような霊は、徳がないのでお堂のなかで供養すると入ってこれなくて通じないことがあるからです
念入りにお供えをして、ちょっと長目にお経を読んだだけなんですけど
肩が差し込むように痛くなりました

ふと見ると、その女の人がお参りにきてるじゃありませんか
僕がお経を読んでいるのを、遠くから見ていました
目が合ったような気がしました

「ああ、通じたようだ」と感じました


その女の人は、それから、もうお参りに来ません

「願い事帖」に「みんな死ね」などと書かれる事はなくなりました

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