2008/12/29

制度が先


スイセン



 
 
 
前回GDP比較をしたんですが、こんな国もあるんですね

イギリスのGDP
$2.773 trillion (2007 est.)
歳入$1.154 trillion
歳出$1.239 trillion (2007 est.)

GDP比、約半分の予算規模ですが、経済が低迷し、特に幸福度が高くもない国ですね
金さえかければいい国になる、ということでもないらしいです

スカンジナビアの旺盛な独立心と冒険心を「バイキング精神」というらしいですが、キリスト教の博愛や高率の税金だけでない要素はそれくらいしか見当たらないなぁ


まあ、国民性がスカンジナビアモデル成功の大きな要素で、いずれにしても、研究の価値はある、と
こんなこと、福祉の関係者には常識でしょうが、ま、僕の興味は、金融危機以後の世界の進むべき道筋なんですね


で、新発明の理論でもいいんですが、どこかに参考事例があればと考えているんです


背に腹は替えられないわけで、次の一手をどうするかは、待った無しです


たとえば、財政出動するなら、従来の利権誘導の箱物造りなのか、それとも、社会保障の充実なのか
弱者切り捨て格差拡大の自己責任社会なのか、自立した個人が社会を支える責任を分かち合う社会なのか
などなど


スカンジナビアモデルなどを目安にするなら、社会保障の充実した責任分担社会でしょうね

環境対策、人口増加策、エネルギーと食糧自給率アップなどは、国家として破綻しないために、金融危機があろうとなかろうと進めるしかありません

ただ、今回の金融危機で性懲りもなく露呈した、野放図に私利私欲を開放する市場原理主義は、修正するほかはないのではないですか

じゃあどうするのかと、言葉で言えば社会民主主義ということになりそうなんですが、実際はもっと高度で洗練されたやり方が必要なんです


党利党略、既得権保護、利権誘導、大衆迎合、愚民愚弄

そんなことしてる場合じゃないですよ

 

政治家が馬鹿だ、国民がアホだ、マスコミが悪い、どうせくだらん国だ、人間は所詮そんなもの、とネガティブになるのが正常な反応かもしれませんが、僕は、なるべくポジティブに考えよう、と決めてますので、あくまで、解決策を探すつもりです

制度が先か、心構えが先か
入れ物が先か、中身が先か
姿が先か、内容が先か
これもよくある議論ですが

仏教の伝統に従えば、「姿が先」です
姿にこだわり続けると、内容が充実する可能性は高まります

原則としては

食器を並べてから、料理を盛り付ける、と

不味いものしか作れないんじゃ、そもそも、話になりませんがね

ま、僕は、根拠もなく極めて楽観的です

よりよい未来は、探し続けた人だけが、見つけることができるんですよ


2008/12/27

スカンジナビアモデル

さざんか


 
 
金融危機から始まった不景気は、まだまだ序の口らしい
世界中の政府が対策をうちだしているので、いずれ解決の方向に向かうのだろうが、既に得ているものを失うのは辛い

「小さな政府」で民間活力、といった方向は大きく修正されるだろう
当面は、政府の財政出動が必要だけれど、そのまま世界の政治の流れが「大きな政府」に向かう可能性がある

「小さな政府」の社会保障は自己責任が基本で、保険や年金も各自金融機関を選ぶことになるのだが、この金融機関が、歯止めなく欲ボケ投資を繰り広げ、破綻したあげく、税金注入ということになってる

「大きな政府」は高福祉高負担となる理屈なのだけれど、これが結構うまくいっている国があるのですね

 
このところ、フィンランドの教育制度やデンマーク関係の本を読んでいるのだけれど、参考になることが多い

デンマークは幸福度世界一、フィンランドは学力世界一、スウェーデンはノーベル賞、ノルウェイはロシア、サウジアラビアにつぐ石油輸出世界第3位
これらの国々は、社会福祉先進国としても世界最先端
スウェーデンは潜水艦用のスターリングエンジンなど軍事技術でも最先端で、海上自衛隊の潜水艦も導入している

なぜ、デンマーク人は幸福な国をつくることに成功したのか Amazon

幸福度世界一のデンマークが、どんなふうかというと、

億単位の医療費も国から全額支給される
出産費も葬式代も無料
教育費は無料
大学入試は無い
教師の裁量が大きく、国定教科書がない
マルバツ式テストが無い
大学生には生活費として月額10万円支給
食糧自給率300%
国王を尊敬し、国旗を誇りにしている
風力・太陽光・バイオマスなどでエネルギー自給率156%
など

けっこうづくし、なのですが、税金は高いのです
つまるところ、国民が自分の国を信頼してないと、こうはいきません
税の負担率でいうと60%くらいは払っているようですが、これ、過半数以上ということで、労働が、自分の生活の為でなく、国家の為であるという意味です
普通に言って、国民総公務員ですね
まあ、私利私欲が最優先する社会より、ましな気もしますが

保険や年金、教育費を個人の自己責任で負担するのではなく、高率の税金を払い、国家が保障します
それでいて、高度の民主主義が実現されています

これをスカンジナビアモデルと言うらしいです

これが、脱線してしまった資本主義と拮抗する、新たなモデルかなぁ

 

 

ちょいと調べてみましたが

The World Factbook

デンマークのGDP
$311.9 billion (2007 est.)
歳入$170.6 billion
歳出$156.8 billion (2007 est.)

フィンランドのGDP
$245 billion (2007 est.)
歳入$62.02 billion
歳出 $58.16 billion (2007)

ノルウェイのGDP
$391.5 billion (2007 est.)
歳入$226.3 billion
歳出$158.7 billion (2007 est.)

スウェーデンのGDP
$455.3 billion (2007 est.)
歳入$249.1 billion
歳出$233.5 billion (2007 est.)

スカンジナビア諸国では、フィンランドを除いて、GDPの半分以上の国家予算規模なんですよ

日本を同じ統計でみると
GDP
$4.384 trillion (2007 est.)
歳入$1.462 trillion
歳出$1.567 trillion (2007 est.)

金額は大きいのですが、先ず赤字経営で、GDP比では、歳入自体が少ないのです

一人あたりでデンマークと比較すると、
デンマーク一人当たり歳出
$156.8 billion /548万人で約28,000ドルになります

日本は$1.567 trillion /12700万人で一人当たりの歳出は12,330ドル程度となります

まあ、デンマークは一人当たり日本の倍以上の金を、国民に使っていると

デンマークをお手本に、日本も幸福度をアップする、ということになると、税金は倍にして、支出も倍ということでないと、実現できないということになりますね

デンマークでは出来ているわけで、日本も出来る可能性はあるわけですが、やっぱり、国民が国を信頼して、国は国民のことを心配してないと、こうはいかないのです

悲しいかな、これが一番難しい

増税を唱えて、選挙で勝った政権はありません

日本の貯蓄は世界有数で、1500兆円ほどありますが、これ、将来の不安への貯えであり、老後の心配、病気になった時の備え、子供の学費など、なくてはならない貯金なのですが、この金を、税金として国に差し出し、国は徹底的に社会保障を充実させる、と

保険会社や銀行でなくて、政府を頼りにする、ということですね

そんなことが、日本人にできますかね
スカンジナビアでは、普通なんですが

根底にキリスト教の博愛の精神がある、という説もありますが、キリスト教国は他にもいくらもあるわけで、それが全てということでもないでしょうが、大事なところですね
仏教国は、恥ずかしいな

 

 

教育の問題ひとつとっても

マルバツ式の偏差値教育は、大量生産の規格品は作れるのですが、これからの先の読めない時代を生き残るのは難しい

なんといっても、教師が答えを知っていて、生徒は答えを知らず、すでにある答えの理解度を評価するのが点数主義の偏差値教育です
生徒は、絶対に、先生以上になりません

これからは、すでにある知識を組み立てて、最善の方法を見つける能力が必要なのです

知識の習得を点数で競う勉強ではなくて、創意工夫を育てる教育でなければ、未来には対応できません

で、それをするには、教師の質、少人数教育、時間をかけた授業など、金がかかると
国民すべてに、高度な創造力をつける教育をいきわたらせるには、スカンジナビアモデルが、今ある回答であると

 

まあ、日本は、好むと好まざるとにかかわらず、そっちに向かうしかないなぁ




2008/12/23

直江兼次


長保寺蔵 愛染明王




来年の大河ドラマは直江兼次だそうです


全然、知りません


でも、じつはうちの愛染さんの画像が、使われます

関係ない民放のクイズ番組です

直江兼次の兜に「愛」の字があって、それが愛染明王の愛で、それを説明するのに、うちの愛染さんがわかりやすい、と、遠回りな話です

2009年1月7日19:00-22:00
クイズ雑学王
テレビ朝日

どこらへんで出るかわかりません(汗)
たぶんキャプションで長保寺と出るはずです

ラベル:

2008/12/22

物欲から仏性へ

 

 
 

幸福とは何ぞや、と問われると、またややこしくなってくるのだが


デンマークとジンバブエの間に目盛りをつけて


DーーーーーーーZ


日本は


DーーーーJーーーZ


このくらい、という御宣託だそうです



仏教で言えば
「足るを知る」で、高望みをしなければ、それがそのまま幸福ということにもなるけれど、デンマークとジンバブエどちらか選べ、と言われれば、正直、ジンバブエで暮らしたいとは思えない


正義感に燃える人には、ジンバブエは、いいフィールドになり得るが、日本もたいしたことはない国でありますので、そういう人は是非、日本で活躍していただきたい


 


幸福と言うと、どうも客観性がなくなり、主観的な尺度になりがちだが、「暮らし易さ」と考えれば近いような気もする
しかし、度をつけた「幸福度」という概念は、もっと広い意味にも解釈され、まあ、新しい価値観として育てていくべきものでしょう



 


それで、ここで哲学的命題
幸福度は、上げなきゃならんものなのか?


当たり前だ、当然だ、と言ったところで、その当たり前さ、当然さ、の根拠はなにか、ということ 


ジンバブエは、主権国家として、やりたいようにやっているので、ほっといてくれ、ということになりそうですよ


このあたりがですね、古くは宗教観であり、今風には価値観ということになってくる


そして、この価値観は、持ち合わせが無い、というわけにはいかないのです
今をどう生きるのかに、かかわっているのですから



で、この、言葉で言えば、「幸福度を上げたい」という感覚は、人間に自然に備わっている、というのが仏教の立場です


つまり、それが、仏性です


人間の心の問題で言えば
自分の心を観察して、不平・不満・悪意・愚痴・劣等感・不安に満たされているようにも思えるのですが、実際は、その「ドロドロ」がいやだと思う心も同居しているわけで、そのいやだと思わせる力が、仏性です


まあ、理論的には、ですから、「幸福度を上げる」ということは、仏性に根ざした根本的衝動であって、日本が今まで追求してきた経済的繁栄は物欲に根ざしたものである、と整理することもできてくるわけです


 


国民総幸福度という指標が提唱されているそうですが、ブータンという仏教国で初めて言われたというのも、象徴的ですね


一神教では、神が世界を造ってるんだから、どうも、こういう理屈になりにくいのかな

歴史的には
採集ー狩猟ー農耕ー工業ー情報、と産業構造が変化するのだけれど、幸せの尺度も変わって当然だろうねぇ

それで、普遍的な幸福の指標は、宗教的なバックボーンが必要になるのかもしれない

デンマークに、いかなる哲学があるのか、興味深いですね
マホメットの風刺画(マホメットを爆弾に見立てた風刺画)は記憶に新しいが

たまたま幸福度が高くなった、とも考えにくい

神秘的でもなければ、不可解なものでもない、生活に密着した、もっとも大事な事ですが、ま、わかりにくくはある

 

物欲から仏性へ、などと言ったら、もっとわかりずらいか






2008/12/20

幸福度



昨今の金融危機から始まった不景気


経済が世界規模で不可分に結びついている、ということを肌で感じさせる出来事ですね


まあ、安全保障上は、他国を簡単に攻撃できなくなるわけで、経済の結び付きそのものは方向性は間違っていないと思うけど


 


日本は貿易立国なわけですが、最近の貿易依存度はGDPの28%です
完全依存じゃないんです、それでも金額にしたら150兆円ほどになり、為替などの要因で10%も変動したら、どえらいことになるわけです


貿易依存度


ドイツ、中国、韓国は70%もありますから、これらの国々では今回の世界不況はかなりの痛手になりますね


でまあ、内需拡大をしなけりゃいけないのはわかっているんですが、いかんせん、日本では衣食住が一通りそろっているので、これ以上何か買えと言われても、買わなくてもいいようなものしかない、ということになります


 


つらつら今後の国家戦略を書き出してみると


イギリス式のクリエイティブ産業振興
金融革命の次の産業として、イギリスではもう10年前から取り組んでいますが、日本の場合は、金融革命もおぼつかないわけで、産業構造そのものが後進国になりつつあります


フランス式の人口増加策
フランスは徹底した政策で、実際人口が増えてきています
産婦人科の充実とか、やらなければならないことは沢山ありますね
人口が減ってもかまわない、という人もいるのですが、社会保障費を負担する世代がいなくなりますから、少なくとも人口維持は必要です


フィンランド式の教育改革
なんでフィンランドなのかというと、今の日本の教育は、知っている人が知らない人に知識などを教えることが基本になっているからです
教師が生徒に教えるんですから当然ですが、実社会では、答えの解らない時に最善の方法を探さなければならない場面のほうが多いのです
そして、これから日本が進む道は、自ら切り開くしかありません
それで、今の日本の制度のよいところは残しつつも、答えの探し方を徹底して訓練する必要があるのです


ドイツ式の環境に配慮した社会の実現
ドイツでは太陽光発電を脱石油依存の国策としてとりくんでいます
またライン川やドナウ川は複数の国をまたいで流れるため、水質浄化にも真剣にとりくんでいます
温暖化対策としても、石油などの化石燃料から太陽光発電や地熱風力発電など自然エネルギー利用へ転換して脱炭素社会を目指さなければなりません
小水力発電は水利権の問題をクリアすれば、山間部の多い日本では有望なやりかたです
原子力発電は当面必要でしょうが、なくてすむように進まなければなりません
自動車は重量や排気量ではなく、燃費や排気ガス濃度に応じた税制にしたら、環境対応がすすむのではないでしょうか

 

さて、このように並べてみると、けっこう手本やヒントになる国があるもんです

それで、もう少しレベルの高い話をすると
内需拡大といって、金額が多くなることのみを考えていればよいのか、ということ
実は、幸福度はかならずしも経済的繁栄と一致しない、ということなんです

デンマークなどをヒントにした幸福度の高い国を目指す 
金額ベースの内需拡大よりも、幸福度の増加を国家目標にしなければならないんじゃないかと思います
その道筋の上に、内需拡大もある、と

世界の幸福度は向上~国別ランキング調査
「富」だけではなく「選択の自由」と「寛容性」が大切

The World's Happiest Countries

ちなみに、日本は178カ国中90位

幸福は、平和が前提にあって成り立ちます
安全保障も忘れちゃ困ります
自衛隊の定員確保、警察官と海上保安庁増員が必要だと思いますね
情報活動の強化も必要です
 

自殺者の少ない国
まあ、これも目標にはなるけれど
ギリシャなど、カトリックの宗教的禁忌が強い国では自殺者が少ないです
文化的な歴史かな
これも、健康な方向にもってく努力が必要ですね

 
あと、これを忘れちゃいけません

世界から手本にされるような、行政改革
無駄な予算が多すぎます
権限の委譲や、手続きの簡素化をして公務員を減らす必要があります

 

 

いずれにしても、即効性はないかもしれませんが、余力のあるうちに、未来への布石を打つ必要があります

スローモーではあっても、経済対策は出てきますが、対処療法であって、問題解決ではありません

未来への道筋を見つけなければなりません

やみくもに幸せになろうと言ったところで、取りあえず、なにをどうするか難しいのですが、少なくとも、手本らしきものはあります

今回の世界同時不況は、金銭至上主義から、幸福度追求に舵を切るいい機会じゃないですか







2008/12/19

テストの成績

白川郷の猫

 


 
橋下知事は、思いきった発言を繰り返しているけど
教師の集団は、基本的に人を見下していますから、逆に「馬鹿な奴」と思われておしまいだろう

橋下知事「文科省はバカ、全員かわれ」

問題の本質は、点数主義だろうなぁ
感情論をぶつけ合っても、実際に勉強してる子供たちは浮かばれないよ

大前研一さんが指摘してるんだけど、文科省の敷いた筋道から外れた奴が、実際は大活躍してるんだよね

大前研一の日本人論

スポーツ、音楽、料理など、ちょっと思いつくだけでも、やっぱり、学校でいい子で偏差値よくてなんて、良い子の世界と、違うレベルで頑張ってるんだよね
勉強しなくてよい、とかじゃなくて、目標を決めて、世界最高水準の努力を惜しまないんですよ
ただ、これは、今の日本の学校ではやってません

フィンランド式教育(学力世界一です)にヒントがあるらしいんだけど、フィンランドでは教師のことを「Teacher」ではなく、「Facilitator(進行役ですかね)」と呼ぶんだそうで、根本的に哲学が違う

点数の比較は、極めてレベルの低い能力評価の仕組みで、人間の可能性を貶めている、とまあ、このくらいの認識をしっかり持つべきでしょうね

仏教的に言えば、人はいずれ仏になりますから(死んじゃうってことじゃないですよ、完成された無上の存在という意味です)全ての人に無限の能力があってあたりまえです
 
 
教育は、ベルトコンベアに乗せた大量生産商品じゃなくて、トップブランドの注文品を世に出さなければならないんですよ
そうでなきゃ、子供たちに失礼でしょ

橋下知事、文科省が気に入らないのはわかるけど、もうちょい、先を見据えた哲学を持って欲しいね


2008/12/12

本当の資源

長保寺蔵 十八羅漢図


なんと言いますか、日本論ブームかな
もうどこにもお手本にする所がなくなってきて、材料を自分の足元から探し始めた

最近読んだ本



*は僕の評価



とてつもない日本 麻生太郎 *** 

強く明るく、というテーゼが感じられます
総理総裁となると、やることなすこと批判の対象になるけれど、このくらいの本を書いてから批判するならしてほしい

後出しジャンケンで、こきおろしする位のことは誰でもできるんです

麻生総理は、就任してすぐ解散するべきだったかもね

僕の周辺の、自民党を支えてる中心メンバーの方たちも、自民党自体に愛想を尽かし始めてる
なるようになるでしょう

 

マンガ昭和史 渡辺昇一 **

読まずにケチをつけちゃいけなんで読みました

外れたことは言ってないけどね

田母神さんの師匠格の人なんだけど、まともですよ

僕は明治政府の徳川潰しを知ってますから、まあ、敗戦とはこんなものだという印象ですね

歴史を書き換えたいなら、戦争しなけりゃならないんだよ
それが、戦争の意味なんです
そんな、覚悟があるのかな

 

独走する日本 日下公人 ***

まあ、どこの国も威張ってるんだよ

このくらいのことを言っても、世界では、普通でしょう

ただ、空威張りに終わるかどうか、ということなんですよ
ピーチクパーチクおしゃべりしても、実力がなければ、無視されて終わりです

それが、その、世界では、おしゃべりしない奴は、中身のない奴ということにされてしまいますから、目一杯主張することも必要ってことになる


 

あと3年で、世界は江戸になる 日下公人 **

ああ、これは、ホラ話です

江戸趣味は、これから色々出てくると思うけど、ま、編集者的には狙ってみたんでしょう


 

脳にいいことだけをやりなさい マーシー・シャイモフ 茂木健一郎訳 *

中身は、パクリだらけのパッチワークです

瞑想の効用とか、信念の魔術とか、イメージトレーニングとか、僕的には、わかりきった常識です
勝手に自分の手柄にするなよ、と言いたい

茂木さんは知らなかったんだろうかね、ま、好意的に解釈して

大脳生理学からアプローチして、この本の内容にたどりつくには、まだまだ時間がかかると思いますよ

茂木さんが、この本の続きを研究してくださるんなら、大いに期待したいですね

 

日本でいちばん大切にしたい会社 坂本光司 *****

この本は、皆様にお勧めしたいです

ぜひお読みください

この本では、経営の目的を、重要な順に以下の5つに定めています。

1 社員とその家族を幸せにする これが一番大事


2 外注先・下請企業の社員を幸せにする
3 顧客を幸せにする
4 地域社会を幸せに、活性化させる
5 株主を幸せにする

そして実際これを実行して、大成功している会社を紹介しています

 

 

 

日本は資源の無い国です

石油も、鉄鉱石も、レアメタルも、外国から買わなければなりません

食料の自給もおぼつきません

でも、世界でも有数の豊富な資源があるのです

それは

、です

人口でいえば、世界で10番目に多い国です

内定取り消しとか、派遣切りとか、やむをえないこと、なのでしょうか

日本の文明デザインを考え直さなければならないんじゃないか

武田信玄じゃありませんが、「人は石垣、人は城」です

今年、ノーベル賞で日本人が4人いましたが、学会では、日本の学問奨励の政策に危機感を持っているのです
持っていきかたで、まだまだ良くなるし、潰れてしまう可能性も大いにあるのです

人こそ資源、です

クリエイティブ産業も、人が資源です
これこそが、未来の産業です

日本は、明確な強い意志を持って、人を大切にしなければなりません

 

僕的には

人の中身は、心です

で、心の中身はなにか、考えたことがありますか

 

心の中身は、あなたの存在そのものです

全ては、あなたの心の中にあります

まあ、仏教では唯識といいますが

それで、先ほどの本の1番大事な「社員とその家族を幸せにする」の前に

自分が幸せになる

を付け加えることにします

 



2008/12/11

ぶっ壊れた国

長保寺蔵 梵天  


ジンバブエのコレラ死者が800人近くに=WHOhttp://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-35371220081211

中世ヨーロッパ並みの猛威ですね



ジンバブエの簡単な解説

今までずっと少数派の白人が政治の実権を握っていたが、民主的な選挙で、黒人政治家が増える↓とうとう初の黒人大統領が誕生

何を思ったか「植民地時代に強奪された白人の土地資産を黒人へと無償かつ強制的に権限を委譲しなさい」法案を提出

大半の白人が安値で土地資産を売り払って外国へ。

今度は外資系企業に対して「保有株式の過半数を譲渡するように、逆らったら逮捕」法案を提出↓外資系企業が国外逃亡する

別に国連もアメリカも、どこの国も経済制裁してないのに、経済制裁と同じ状態に陥る

何もかもの物資が国内で不足するので、「市場に出回っている物資が不足するなら、物資を持つ物は絶対に市場に売らないといけない」法案を提出

物資の強制売却で、さらに物資不足が深刻化。当然需要と供給バランスが崩れて高値になる。

物資が高値に成り過ぎて買えない人が続出

「物資を絶対に安値で売らないといけない」法案を提出↓調達コストよりも遥かに安値で売らないといけなくなったので、当然のごとく利益が出ないから国内企業が次々と倒産する

安定していた経済が、脅威の失業率 & ハイパーインフレ になるのを一年も経たずして達成。おめでとう。

失業者があらゆる物資を強奪し、社会不安が増大、交通機関や警察機関も機能しなくなる。政治も収拾がつかず無茶苦茶に。


ちなみに

ジンバブエの2008年3月のインフレ率が過去最高の355,000%に達成したと政府統計局から発表がありました。年率355,000%%の意味は、一年前の物の値段が約3550倍になったということです。日本だと、100円ショップの名前をを355,000円(35.5万円)ショップに変更する感覚?なのです。


http://www.webhistory.jpn.org/archives/40



まあ、やりかたを間違えると、国というものは、ぶっ壊れるということです

人類文明は21世紀を迎えたわけですが、なにもかもが当たり前にあるわけではありません

知恵と工夫、まあ、僕的には創意工夫で、なんとかやりくりしてるんです
僕は、自由という概念は、単純には誉められないんですよ
勝手気まま、という意味にもなりますから
それで、創意工夫

目盛りがあるとして


知恵ーーーーーー愚かさ

この間を、人類文明は行ったり来たりしてるわけです


常々感じてるんですが、普段、人は、あまりロジカルじゃないですよね
感覚的、しばしば感情的


スピリチュアルも、身体感覚が主体になるんだよね、まあ、無理もないが
身体感覚だけを拠り所にしてると、歴史的には、主導権争いになって、感情的対立になり、持続的幸福には至らないです
ロジカルな裏付けが必要ですね



政策ってロジカルなものです
おそらくジンバブエの大統領には、それなりの動機があって政策を出しているんだろうけど、自分勝手な思い込みになっているってことなんですよね

で、党利党略は自己中の下策になりやすい
私利私欲も、そういうことになりますね


 
これは、我田引水になりますが、仏教は最初からそれに気がついているんです

それでも、古代インドや仏教国といわれる国々がうまくいくのか、というと、そうでもありません


これは、相場の格言にあるらしいけど
理性は感情に勝てないからです

ロジックより、感情のほうが強いのです
そして、人間は、感情に支配されているからです


絶望してもいいんだけれど、お釈迦さまも梵天の勧請で説法を始めたわけで、その梵天様の気持ちを大切に、したいとは思いますよ





2008/12/09

夜明け前が一番暗い

日経平均年足



1974からしばらく、日本は絶不調で不景気でした
今回の金融危機は、同じくらい長期間の不景気をもたらす可能性があります

ただし

1978から、グングンと上り坂を上がり始め、絶好調期を迎えます
夜明け前が一番暗い、とは、このことです

いろいろ策はあるとは思いますが、政策が、もたもたというか、スピード感が全くない


ワーキングプアや派遣切りなど、雇用不安は、法人税の減税が効果があるんじゃないでしょうか

法人税はヨーロッパなどでは20%に近付きつつありますが、日本では40%です
世界一高いそうです
それを減税して、不足分は消費税を上げます
税金を法人が払うことから、個人が払うことに変えます
つまり、直間比率の見直し

そうすれば、企業は人を雇う余力ができます
人件費カットをしなくてよくなる環境ができてくる

基本的には、日本は衣食足りてますから、やりくりでなんとかなるはずです

証券優遇税制もしなければなりません
同時に、企業は配当をもっとよくする努力をしなければなりません
日本人が日本の株を買えば、企業の財務状況は改善し、かなり、バラ色の経済の可能性が高まります

今は、日本株の半分は外国人が買っています
外国人が逃げだせば、株価は半値になってしまいます
日本人は実際はもっと株を買う金がありますが買っていません

ご自分のことを考えればおわかりのように、ほとんど銀行預金です
株には上がり下がりがつきものですが、配当をよくすれば、配当目当ての長期保有もできるようになってきますし、日本人が株を買い続ければ、株価は安定的に上昇することができるようになります

それと、50年前の生活を考えれば、人口減はたいした問題じゃないかもですが、高齢化社会は前代未聞ですから、国力の衰微は避けられそうにありませんね
フランス以上の策を出せば、なんとかなりそうなんですけどね
やる気があれば、ですが
http://www5.hokkaido-np.co.jp/motto/20060812/

高齢化社会は、福祉予算がどんどん必要になるし、その負担をする年代が少なくなると、これは亡国につながるわけで、やっぱり、人口の維持は必要でしょうね
甘く考えてるご老人が多いですね



さて、これから日本は、イギリスのように頭脳労働の付加価値を大事にしないとやっていけない国になりますが、はっきりした国家戦略があるわけではありません
早く気が付けば付くほど、傷は浅く済むんですけどね

その時、心が原料になる、と書いたんですが

原料がいくらあっても、刺激がなければ創造は始まりません

原料と刺激
まあ、刺激はありすぎてもマヒすることもあるわけで

衣食足りても、まだまだ安閑としていられないことだけは確かなようですね



2008/12/03

航空祭



航空自衛隊岐阜基地の航空祭(11月30日)に行ってきました

アルバムはこちら
http://picasaweb.google.co.jp/chohoji/2008#
2008_gihu_koukuusai


大変な人出で、年々多くなってきているらしいですが、今年は11万人集まったらしいです
前幕僚長の問題は、「そんなの関係ない」だったみたいですね
まあ、発言によって航空祭そのものには悪影響は皆無であったと

周辺道路がまったく動かず、帰りのバスに乗るまで、2時間道路わきで待つことになりました
あれじゃ、救急車も動かないし、買い物にも行けませんですね

驚いたのは人出だけではありません


会場にまったくゴミが落ちていないのです
塵一つ無い、とはこのことです
あそこに集まった人たちのモラルの高さを感じましたね

F15に触ってきましたよ
金属の冷たさは無くて、分厚い塗料で表面は紙みたいな感触ですね
あれが200機以上あるんだということですねぇ

いろいろ防衛について考えたり議論したりする人でも、実際触ったとかいう人はわずかでしょうね
あまり、観念的なのは感心しないのです

航空祭からは、白川郷に観光に行きました
天気も良かったし、快適でした




ラベル: