従輪門様依賜定院室従殿様御書物」    一通

紙本墨書 縦43.2 横65.0
寛文12年(1672)9月10日

 「輪門様」とは、82の日光門主で別に寛永寺門主・天台座主を兼任した守澄法親王が承応3年(1654)に賜った輪王寺宮門跡のことである。
 この史料は、82の史料の令旨にもとづいて、寄附帳や前年に定めた法式を定院室にふさわしく改めるよう、徳川光貞が長保寺あてに発給した文書である。なお、末尾には紀州徳川家の黒印が捺されている。



和歌山県立博物館「長保寺の仏画と経典」より