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桧扇       一握

長38.6
江戸前期

 頼宣所用と伝えられる、白板25本骨の桧扇である。つがりが締まり開きが狭く、握り留に銀杏形の刳物が生じるという江戸時代以降の特徴をよく示している。両端の親骨には和紙を下地にして糸の葵紋を貼りつけている。同様の資料が、久能山東照宮にも伝来している。