黒漆塗浅沓       一足

長29.5 幅10.2
江戸前期

長保寺に伝わる頼宣所用の浅沓で、衣冠の際に着用したものである。黒漆で外面が塗られているが、内底には霰地浮織りの切が敷かれており、おそらく古式により表袴(うえのはかま)の切が使われているものと思われる。「南竜院様御召御浅沓御韈」と墨書された桐箱に収納されている。