聖徳太子像 一幅 絹本著色 縦96.4 横43.4 明治 聖徳太子像のうち柄香炉を執るいわゆる孝養像である。聖徳太子(574〜622)は、法華経・勝鬘経・維摩経の注釈書である『三経義疏』を著し、法華経をわが国で初めて重用したとされることから、天台祖師的な尊崇を集めている。 この画像は、ごく通形の聖徳太子孝養像で、長保寺第17世堯海(大正13年まで在職)の護持、また明治24年(1891)修補とあるが、制作年代そのものも明治頃と考えられる。