神秘体験

もしあなたが神秘体験の存在を否定するなら、密教とは縁が無い。問題は信じるか信じないかではなくて、内容をどう評価するかである。

一笑に付す人も多いが、実際には多数の経験が報告されている。
ただ、神秘体験は感覚の領域の問題で、その経験はほとんど誰とも分かち合うことはできない。

結局ある神秘体験を説明された場合、その説明を信じるか信じないかといった問題になってしまう。

しかしながら、体験した当の本人にしてみれば、人生の全てを変えてしまう事もあるくらいの強烈な体験となることもある。

不幸なことに、神秘体験の内容について「陳腐な体験」と「至高の体験」を見分けることの出来る人はほとんどいない。
神秘体験であればミソもクソも一緒に、なんでも結構なものであると思いこんでいる人があまりに多い。神秘体験にはウソやギミックなどの悪意をもった体験が頻繁に起こるので、慎重に精細に検討する必要がある。

霊感や霊能力があるとしても、得体の知れない霊にチャネリングされている場合が多い。
また、怖い体験をしたとしても、それは霊感のせいではなく、案外自分の「業」である場合が多い。まるで縁もゆかりもない体験は起こらないと考えるべき。

冷たく暗い威圧感や恐怖を感じるか、爽やかで明るい慈愛を感じるか。
これは誰も教えてくれない。自分の感覚を頼らなくてはならない。

慈悲を理解できる人が神秘体験を見分けることが出来る。

 

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